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カテゴリ:小説
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ここは愛衣之学園中央棟校長室。部屋は広く、壁には天井まで届く本棚がそびえる。飾られている額縁は全部で八十三枚。最初は肖像画だがそのうちに白黒写真、カラー写真となっている。 部屋の真ん中には大きなデスクがおいてあり、そこに着くのは愛衣之学園八十四代目校長の近藤美由利乃丞である。 長くてつややかな黒髪を頭の後ろで結わえ、その瞳は吸い込まれるほどに黒い。その容姿は形容できないほどに美しく、異性は愚か同姓であっても嫉妬以前に見惚れてしまうほどだ。今はスカートではないスーツ姿だが、その上からでもその整ったボディラインがうかがえる。しかし、今はデスクに突っ伏してすやすやと眠っている。二十歳を越えているのだろうが、童顔のせいでそれよりも若く見えるし、とても校長には見えない。 コンコン ふいに、校長室の入り口がノックされた。 「ふにゃ・・」 情けない声を挙げつつも、顔を上げて目をこする。そしてノックに気付くと眠そうな声で「どうぞ~」とのたまう。 「失礼しま・・・校長、また寝ていらしたんですか」 校長室の入り口で呆れているのは、教頭の丸嶋だ、大きくて太った体に、剥げた頭頂部。ぶ厚いメガネと完全なおじさんだ。 「だってぇ~昨日徹夜だったんだもん」 美由利はあくびをかきながら答えた。 「仕事でもしていらしたんですか?」 「ううん。連ザやってたの」 「れ、連ザ!?何ですかそれは!?」 「知らない?連合VSザフト2のこと。あれやっぱデストロイは手強いわぁ」 聞いてから丸嶋は呆れて溜息をついた。そうだこの人はそういう人だ、家で仕事をするはずがない。 「・・でさぁデストロイの蹴りとチャージはやっぱ強すぎるのよ、あれは反則だと思うの、それに・・」 「はいはいわかりました、それよりもこれを見て下さい」 「グフはやっぱ近接が・・って、これなあに?」 連ザについてぐだぐだと語っていた美由利は、丸嶋に差し出された書類を見て眉をしかめた。 「生徒会への立候補者リストです」 「ふぅん、さぁて今年はどんなおもしろいコがいるかしら?」 美由利は鼻歌を歌いながらその書類に目を通していった。が、その表情が段々と不適な笑みに変化していく。そして書類を読み終わったあと、美由利は拳を口元に持ってきて親指を顎に引っ掛けた。彼女の思考態勢だ。 「ふっふ~ん、今年はおもしろいメンバーが揃ったわ♪」 そう言って、デスクの端に追いやった書類の中から、一枚の書類を引っ張り出した。生徒会の予算報告書だ。美由利は胸ポケットのボールペンを取り出してペン先を舐めると、そこの本年度生徒会予算に0を一つ追加した。 続く あとがき こんにちわ、燈姫です。 諸々の事情により有希→燈姫(正式には橙燈の姫、略して燈姫)に改名しました。改めてよろしくお願いします。 この小説は私の自作です。闇タローさんのよりかは完成度が高いと思うんで (^▽^)<自信あります だけど誤字・脱字・意味の不一致などがあるかもしれませんがそこのところはすみません m(_ _)m<許して~ 主人公と名前(HN)が被ってるのは意図的ですのでお気になさらず。そして私は主人公の燈姫のような容姿をしています。 今後の展開はとてもおもしろくなる(予定です。 ちなみにこの小説の元になった作品があります。パクりではありませんが主人公の立場や舞台などは真似てます。 その作品は「神様ゲーム」です。ご存知の方も多いと思います。秋庭君かっこいい! さて、ここでリクエストなんですが、絵(インターネットのCG)に自信のある読者様。もし時間等に余裕があったらこの小説のキャラのCGでも書いてくれるとうれしいです。「書いてやろう」という方がおりましたら、感想に一言(書きたいキャラを)お願いします。キャラの特徴などを書きますんで。 では次回のあとがきでまた会いましょう。さようなら (^∀^)ノ<バイバイ~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 12, 2007 12:43:32 PM
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