着物をなにげに着こなす彼のこと
出逢った瞬間のインパクトが凄かった。着物を普段着として着こなす同世代の男性に会ったのは初めてだった。パフォーマンスではなく、極自然に着ているのだという。石井肇さんと初めて会ったのは2003年12月のサロン・デュ・フクオカでしたね。最後の最後まで、酩酊状態でふらふらしながら朝の4時頃一緒にタクシーに乗った記憶がある。(この頃はそんな生活をしていたのだな・・・)その後D2Kの会場でばったりお会いしてから食事をし酒を飲み、着物の着こなしを教えていただいた。3度目に会ったのは昨年の8月「大正ロマンと若者の着物を考える会(勝手に命名)」 で10人ぐらい集った。「先程、善子のオーナー真野さんからメールがありました。この方が、またとてもお洒落でかっこよくて面白い女性で、いつも本業(善子は趣味でしているそうです)が忙しい中で、日曜の夜は出迎えていただき、そのあと是非みんなででかけましょう!との誘いまでいただきました。台風なんて気にしない。警報が出ても家が浸水しても決行しますのでどうぞよろしくおねがいします!!!」なんだか、こんな熱っぽいメールにほだされて巻き込まれたワタシ。思い出した。台風がやたら来ていたのだよね。昨年の夏。その夜の感想それから随分ごぶさたしていたのだけれどこの頃からずーっと、今に至るまで考えていることがある「伝統は時代時代にあった形で残っていけばよい」「変わらないために変わる」ワタシの場合は「伝統芸能」の分野においていろんなアイディアを持ってます。気がつくと、そんなことを考えている人が周りにたくさんいることにも気付いた。いい風が吹いている。今朝、石井さんからこんなメールが来た。いよいよ始動ですね。「さて、唐突ですが、今年3月に会社を辞し独立して、個人にて福岡で伝統文化後継・普及教育等を行うことになりました。 今後、様々な場でお会いすることがあるかと思われますが、その節には何卒宜しくお願い致します。 具体的な活動内容としては、私自身のライフワーク「日本の素晴らしい伝統文化を後世に伝える流れをつくる」の実現のために ・日本文化の教育・普及活動・後継者育成、業界浄化のための強力な支援者の受け皿・伝統工芸関連の流通正常化・消費者と制作者のマッチング が三本柱です。 外部に対して中立・脱営利の立場であることを徹底し、自由な発想で和・日本文化に関心のある方々に提案・また相談・依頼をお受けする姿勢です。少しでも多くの市民に伝統文化の素晴らしさを感じて頂けるよう活動してまいります。当面は個人単位での動きになりますが今後はNPO法人化も視野に入れております。 まずは、私の得意分野であり、日本文化の代表格でもあるきもの文化を中心に活動していきます。 その第一弾として、「きものの石井」を立ち上げました。 日本的なもの、としてあらゆるところでとりあげられるきものですが、市民レベルからみると、何か別世界の感があり、とても一般的なものとは言えなくなっています。 そのため、まずはできるだけ多くの方にきものの素晴らしさを知っていただくための場を創ってみました。きもの敬遠の主要素である、敷居の高さ、威圧的雰囲気 および品質や価格のあいまいさ、を極力廃し、「出所のはっきりした、正統な伝統を受け継いだ、真面目に ものづくりをしているもの 」のみを紹介いたします。 気合の入ったものは、どの分野でも人の心に訴えるものがあります。 成金趣味、懐古趣味、コピー商品、を一切廃し、老舗呉服屋や百貨店の奥に鎮座する最高級のきものからもうけにならないから相手にされなかった実用きもの、男性のきものまですべてを対象に、「本物の(×高級の)きもの」を提案いたします。 開店は月に4日 : 第2・第4の金曜および土曜日のみとし毎回テーマを替えて、さまざまなきものを紹介する予定です。(5月のみ、オープン展として,2週続けて5/20,21,27,28開店) 今回のテーマは「夏のきもの」。 夏といえば’浴衣’ばかりがとりあげられますが、花火大会や夏祭り以外では、堂々と市中を着流すには何か似合わないと感じたことはないでしょうか? というのも、浴衣は本来は湯上りの寝巻きであり、それとは別に日本の夏を過ごすための涼しげな様々な素材・織り方の「夏のきもの」があるわけです。 商売上、なぜか夏のきものは大きくとりあげられないだけで、100年前も1000年前も日本には暑い夏がちゃんとあった訳ですから、それを過ごすために日本人はきものにも様々な工夫を考えています。今回は、その一端をご紹介しようということです。 文面ではうまく伝えられませんが、とにかくここにくれば安心して(笑)きものに触れることができます。 もしきものに関心ある方がおられましたら、内容・価格などすべてにおいてへぇーとなるはずですので是非ご紹介くださいませ。」了解しました。・「落語」には着物・「能や狂言」には着物そんな点でもコラボできますね。個人的には「もうちょっと歳を重ねたら、着流しの似合うオヤジになりたい。」そんな風に思っています。↓↓↓↓↓思考のカケラ蓄積用/毎日サクサク更新中! ◆一日一枚画像ヲ記ス彩リメモblog!yanaichimob◆キーワードblog!脳梁的喫茶空間