いつかまた、世界のどこかで
私が所属しているグループのメンバーは、どんどん人員が増員されて、地域別に見ればUS(アメリカ)から40%、ヨーロッパから45%、ラテンアメリカから10%、アジアから5%という割合で構成されている。 どうしても会社の持ち回りの会議となると、本社のあるUS、それから人員の多いヨーロッパで交互に開催されがちになる。 そんなわけで、ちょっと観光都市とはいいがたいシンシナティはまだしも、街並みがあれほど魅力的なブリュッセルでさえ、「あー、ちょっと飽きたかも…」なんて小生意気な発言をぶちかませる小僧になってしまっているわけである。 ところが、今回はそんなマンネリを打破する画期的な流れになりそうなのである。 会議の最後に、このグループミーティングの次回の話となったとき、年に2回を目処に実施することとともに、開催場所について「USの次はヨーロッパというのは、何となくベタだよねー」的な流れになったのである。 最初は、この意見は当然ながら、ヨーロッパ勢から出てくる「お約束」(みんないろんなところに行ってみたいのである)として語られていたのだが、今回はビザの関係で、南米の担当者が参加できていなかったという切実な問題があったことを踏まえて、「本当に全員が集まれる場所は南米なんちゃうん?」というマジトーンになって、結局、じゃあ次回は9~11月の都合のいい時期にカラカスで、という仮結論に達したのである。 私は、まだ南半球に行ったことがない。「季節が逆転する感覚」を一度は体験してみたかったのである。 でも、カラカス(ベネズエラの首都である)の位置を地図で見たらこんな感じであった。[南米の国々、それから赤道の位置関係はちょっと"そら"では思い返しにくく…] うーん。残念ながら、カラカスは北半球にある。そもそも、ベネズエラ国土自体が完全に北半球に属しているので仕方がないが。 ちなみに、スペイン語で「赤道」を意味する国名を持つのはエクアドルの方。昔、クイズ研時代にかじった知識の一部が曖昧になっているのを痛感する。まあ、赤道上に領土を持っていないくせに「赤道ギニア共和国」なんて名乗っている国もあるので、名前なんてそんなもんだが(笑)。 しかし、この展開は私にはびっくりであった。単に会社全体が負担するメンバー全員の交通費を考えれば、どう考えてもUSかヨーロッパで行うのが安上がりなのである。それが、こんな流れで南米になるなんて…。 南米なんて、一生でそう何回も行くことはないだろう。なにせ遠い。こんな看板で凹んでいるレベルではないのである。[こんな看板なんて可愛いもので] 調べてみたら、日本からは直行便は当然ない。感覚的に地球の裏側なので当たり前だが。 アクセスするとしたら、地球の歩き方曰くニューヨークやマイアミ経由になるという。だとしたら、これらの都市にも関空からの直行便がないので、少なくとも飛行機を3本乗り継いでの旅程となる。というわけで、移動のトータル時間だけでも、24時間を超えそうな勢いなのである。 加えて、会社のpreferred指定を受けている航空会社を使おうものなら、凄くややこしいルート経由となる可能性がある。空港で仮眠するなどという事態が発生するなら、それだけでもちょっとしたアドベンチャーである。[ポジティブシンキングでいきませう] ただ、こうしたチャンスがあるというのは、本当に有り難いと思う。 その時期の前後になってみないと分からないが、もし若干の休暇を取らせてもらえる状況にあるのなら、余暇の数日間にマチュピチュ・ナスカの地上絵・イグアスの滝・ガラパゴス諸島など、そうやすやすとは行けなさそうな場所に立ち寄ってみるのも一計かな、と思うのである。 なんて、仕事の内容にあまり触れないこのブログなので、旅のことを中心に書いてみたが、もっと楽しみなのは一緒に仕事をしているメンバーと再び顔を合わせることができることである。 名前だけはメールで見たことがあるけど、顔と名前が一致しなかった、というメンバーとの仕事は、帰国後に早速始まっている。このチームビルディングが、コラボレーションを生んだのである。 次回顔を合わすときは、もっと具体的な成果を伴って、そしてその成功を互いに祝えるような状況でいたいものである。そうするためにも、また頑張らなくてはー! …以上で、仕事の米国出張報告は終了である(早っ)。 次のエントリーから、怒濤のマイアミ休暇編である。ニューヨーク以上の長編となる予定であるが、よろしくお付き合いを。