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賄賂のことばかり書いているような気がするので、今日は映画のことを書こうと思っていたのですが、気になるニュースを耳にしたので、少しだけ。
インドはよく賄賂大国と言われますが、どのくらい賄賂が支配しているのでしょうか。 はい。それは、もちろん、言うまでもないことですけど、社会生活すべてが賄賂で回っているのです。 さっきニュースで、「キルギスでは、選挙への立候補を認めてもらえなかった人たちが暴動を起こして当局に乗り込んでいった」というようなことを言っていましたが、だいたいその理由が推測できます。どうしてかというと、たぶんキルギスもインドと同じ原理で動いていると思えるからです。 インドは今でもそうですが、選挙となると、数十人の議員を選ぶ選挙区に何百人もの人が立候補します。どうしてそんなに大量の人たちが立候補するかといえば、「甘い蜜」がそこにはあるからです。決して選挙で当選しようなんて思っている人ばかりではありません。 どんな蜜があるかといえば、まず、立候補をした人は「電話を家に付けてもらう優先権」を得ることができます。普段、電話をつけようとすれば、関係当局のいろいろな人に賄賂を払わなければいけないのに、それが「選挙に必要」ということですぐに付けてもらえるのですから最高です。 そして、もう一つどんな強力な甘い蜜があるかといえば、選挙で本当に受かって議員になろうと考えている人から、「選挙を降りるための賄賂」をもらうことができるのです。選挙を降りてその人を応援することで賄賂がもらえるのです。 こうなれば、立候補するしかないでしょう。あまりにも美味しすぎます。 でも、そういう甘い蜜があるところには、必ず「甘い蜜の悪の連鎖」があるのです。なぜなら、選挙の立候補を受け付ける担当者も、たぶん、賄賂を取っているに違いないのですから。 ということは、やはり、賄賂を支払える人でないと立候補さえもできないということになるのです、インドでは。貧しい人は、いつまで経っても「貧しい連鎖」に陥るのです。 そうやって、悪の連鎖で段々と金額が増えていく賄賂の額、結局、選挙に勝って議員になろうとする人は、もちろん選挙民にも現金をばら撒きますので、トータルで相当の賄賂を選挙で使うことになります。そして、そうまでして議員になったのですから、後には当然、あまりにも美味しすぎる甘い蜜が待っているのです。賄賂が「うようよ」と手を広げてやってきます。そして、賄賂は現金だけとは限りません、形を代え、品を代え、しなやかな姿態に囲まれる夜が待っているのです。 そうやって、甘い利権があるところにはすべて、次々と自然うちに「甘い蜜の連鎖」ができあがるのです。すべての分野にです、すべて。電気、水などの生活のインフラはもちろん、子供の教育から就職まで、すべてに「甘い蜜の連鎖」はできあがっていきます。 こうして、賄賂の国は、結局、賄賂の国から抜け出すことはできなくなってしまうのです。そして、賄賂に侵された発展途上国は、いつまでも先進国にはなれないのです。 キルギスも、今ならまだ間に合うような気がするのですが、まあ駄目でしょう。悪の連鎖の「インド病」は一回かかればお仕舞、もう抜け出すことはできないのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 17, 2005 10:08:01 PM
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