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    弥々*とはず語り   

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2005.11.26
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テーマ:愛しき人へ(908)
カテゴリ:家族のこと

二章は、雪に対する吾の思いを吐露した

多少、自責の念に縛られながらも、最後まで語りきろうと心に決めたから・・・

三章は、雪から頂いた最後の教えを記したい


HANA


雪は、平成8年11月26日 行年95歳で永眠された

その最後は、眠るようだったと聞いている
前日まで、自分のことは全て自分で行い、普通に生活していた雪
誰に世話をかけるでもなく・・・

命の灯が燃え尽きるその瞬間まで、見事なまでに行き終えた雪の姿に
最後の教えを頂いた様な気がした

明治から平成の世まで、時代はめまぐるしく移りゆく中にあっても
雪が、かわらず守り続けていたのは
夫への思慕だったように思える

毎日欠かさず、仏壇のお水をかえ、ご飯を備え
香を手向けて、経を唱えていた雪

『お父さん、まだ迎えに来てくれないのかい』
ある時ポツリとつぶやいていたっけ・・・


≪独り住みの 君よ淋しと云う勿れ 家族と暮す老いも 孤独よ≫

~これが雪の絶筆だった~


葬儀の席で配られた句集で、この句を眼にした時・・・
金縛りに会うほどの後悔と自責の念に、胸が締め付けられる思いだった

理解するのが遅すぎた・・・
話がしたくても、その口はもう何も語ってはくれない・・・

寂しかったんだ・・・
晩年は、染色や句会などに積極的に参加し
趣味を楽しんでいた雪であっても
独り身の寂しさまでは、埋め尽くせずにいたのか・・・

義父母は、とびきり仲の良い夫妻であった
何より嬉しい姿であるはずの息子夫妻の睦まじさも
独り身の雪には、寂しい思いを募らせるに充分だったのか・・・

雪は、家族の中にあって尚、孤独であったというのか・・・

共に生活を続けていたら、雪のこの孤独は拭い去れたろうか・・・
子供を何より愛し慈しまれる方だった・・・
寂しさを埋めるには、曾孫と過ごす時間が一番の薬になっただろうか・・・

聞きたくても、今は声無き人・・・

雪の足跡も、7回忌に出版された『足跡の譜』で始めて知った
凄い方だった・・・
お元気な時に、雪の口から、この体験記を聞いておきたかった・・・

聞きたくても、今はただただ声無き人・・・

だが・・・大きな後悔と引き換えに、懺悔の道しるべを頂いた様な気がした


☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆♪☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆♪☆.。.:*・゚☆♪☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆♪☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆


『雪が貫いた家族への愛を、しっかりと受け継ぐ事』

雪に恥じない生き方をすることが、供養になると信じながら・・・

墓に参る事が出来なくても、何かにつけて雪を思い

思いつくまま、そっと手を合わせる日々にあって

吾が今、葬儀司会の身にあるのは

雪の絶筆で受けたショックが、原動力になっているのである




~四章へつづく~



記:2005.11.28 20:28:26












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Last updated  2015.11.26 12:33:48
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 Re:拝啓 雪さま 『三章 最後の教え』(11/26)   gottyann さん
雪が溶けて水になり

川になり、ややの身体に入っているんだと思い

氷にせずに

人に潤いを (2005.11.28 21:20:47)

 gottyannさんへ   弥々 さん
gottyannさん
>雪が溶けて水になり
>川になり、ややの身体に入っているんだと思い
>氷にせずに、人に潤いを
-----

ええ言霊・・・ 大事に頂戴したぞ!
私的な自己満足日記にコメントありがとうね^^
すっごく嬉しいじょー
とはず始まって依頼のコメントゼロ日記誕生かぁ!てなもんで、なんや雪さんに済まないような思いがしてた(がははは!笑)
まぁ、コメントの為に書いてる日記ではないからええんやが・・・
おいちゃんは、吾の気持を理解してくれてるようで・・・それが嬉しかった^^
遡り300日コメも、ありがとうね^^
雪日記書き上げたら、辺コメします。今は、雪日記が先やぁ!!
とはずを今日まで続けてきたのは、命日になったら雪日記書こうと決めてたからですねん
そいでは、執筆に忙しいでな!また!\(・ω・ シュタッ!!
(2005.11.28 21:38:57)

 Re:拝啓 雪さま 『三章 最後の教え』(11/26)   MIKAリン さん
しっかりと、恥じない道を歩んで、歩んで。
今、まっすぐに雪様の生きた瞳をみれるのは、道外してないからこそ。

弥々さん、しっかり受け継いでる・・・“愛”
(2005.11.29 04:03:38)

 Re:拝啓 雪さま 『三章 最後の教え』(11/26)   ゆうやけぐも さん
想像でしかありませんが。
生きていくうちに感じる孤独は、家族といてもあること。曾孫の顔を見れば一時忘れても、お連れ合いを恋うる気持ちは褪せないことでしたでしょう。夫の祖母を見ていて思ったことですが。

孫の妻が心に寄り添い、生き方を貫いていること、きっと見ていらっしゃるでしょう。 (2005.11.29 10:04:41)

 胸が詰まるな・・・   なんだー さん
【独り住みの 君よ淋しと云う勿れ 家族と暮す老いも 孤独よ】

<句>に疎い私も、さすがにこの句には、胸が締め付けられる思い・・・。
なんかね、世の中のお年寄りとかみんなが、
こんな感情抱きながら過ごしてるのかなぁーと・・・。
【孤独】かぁ・・・。
こんな感情、抱いたことあるかなー・・。

雪さんとの経緯から、葬儀司会に身を投じた弥々。
【因縁】を感じるなー。


(2005.11.29 13:44:43)

 MIKAリンさんへ   弥々 さん
MIKAリンさん
>しっかりと、恥じない道を歩んで、歩んで。
>今、まっすぐに雪様の生きた瞳をみれるのは、道外してないからこそ。
>弥々さん、しっかり受け継いでる・・・“愛”
-----

@うん・・・受け継いでいかねばね、大事な事は、誰の教えであっても、後世に繋いでいかねば・・・
(2005.11.29 15:00:43)

 ゆうやけぐもさんへ   弥々 さん
ゆうやけぐもさん
>想像でしかありませんが。
>生きていくうちに感じる孤独は、家族といてもあること。曾孫の顔を見れば一時忘れても、お連れ合いを恋うる気持ちは褪せないことでしたでしょう。夫の祖母を見ていて思ったことですが。

@この孤独感は、老いてなくても、吾には感じ取れる・・・
集団の中にあっての孤独感こそ、心を締め付けるものはない・・・孤独というより疎外感・・・これは独りよりきついかも・・・でも独りぼっちとなると・・・寂しいね
-----

>孫の妻が心に寄り添い、生き方を貫いていること、きっと見ていらっしゃるでしょう。

@うん・・・いつでも感じてる
(2005.11.29 15:04:12)

 なんだーへ   弥々 さん
なんだーさん
>【独り住みの 君よ淋しと云う勿れ 家族と暮す老いも 孤独よ】

><句>に疎い私も、さすがにこの句には、胸が締め付けられる思い・・・。
>なんかね、世の中のお年寄りとかみんなが、
>こんな感情抱きながら過ごしてるのかなぁーと・・・。
>【孤独】かぁ・・・。
>こんな感情、抱いたことあるかなー・・。

@家族に限らず、世間にはようあることかと・・・
そう例えばクラスでのいじめでは、小さい子がこういう孤独感を味わっているかも・・・
ただ、身内の中の孤独と云うのは、本当に寂しいやろね・・・
----

>雪さんとの経緯から、葬儀司会に身を投じた弥々。
>【因縁】を感じるなー。

@【因縁】って・・・そんな大層なことではないが、とにかく雪にしては、お粗末な葬儀になっちまったのが、悔やまれてならんのや・・・
盛大にとかではなくて、一番大事な弔電が台無しになっちまったのが、他人には理解されがたい事やろうが、吾にとっては大きなショックだった
雪らしく送って差し上げたかった・・・それができなかったから、今もこうして悔いている・・・
そのお陰で、確かに今、セレモニーに心を尽くす事ができるのだけれど・・・ (2005.11.29 15:09:28)

 Re:拝啓 雪さま 『三章 最後の教え』(11/26)   ぱんだ さん
雪さま、幸せ!

人生の終盤に出会った、孫嫁にこんなに慕われて。

大きくても、小さくても、覚えてくれていること、

雪さまはとっても、嬉しいと思います。

気の利いたことは言葉不足でうまいこと言えませんが

ご自身を責めないでね!

雪さんの子孫を絶やさす、直系が繋がっている!

それだけでも、功績はでかい!!!

と、思います!



(2014.08.28 15:55:32)

 ぱんだはんへ  『三章 最後の教え』   @弥々 さん
ぱんださん
>ご自身を責めないでね!
>雪さんの子孫を絶やさす、直系が繋がっている!

@おおきにね^^

えっと…そもそもなんでこの日記に、ちみを導いたかっつーとだが…
敢えてコメ外された一章を閲覧頂けたらと思ってのことだった
ちみの恩師の話がとーっても響いたからね^^
で、ちみへの返信の言葉が見つからず、返信のかわりに、なぜ弥々が戦争・原発反対と、公の場で立場も顧みず声高に発してるかってことを知って欲しくてここに導きましたん^^

ジブンで記事を読み返し…そういや、クロスケを始めたのも雪の葬儀がきっかけだったと余計なことも思いだし、ツイにも横道それたアップをしちまったしなぁ… f(´-`;)ポリポリ
ちみには、余計な心配をかけて悪かったのう(´Д`A;)アセアセ

で、本来、お伝えしたかった弥々の恩師ともいうべき雪のこと、1章はお読みいただけましたかの?
戦争未亡人の雪もまた、何物にも屈せず、小さな体で大きな圧力に立ち向かっておった…ちみの恩師もそうだが、そういう気骨のある女性が、昔はわんさかおったよねぇ…近年ももちろんいらっしゃるとは思うが…
で、そういう方々にただ羨望のまなざしを向けてるだけの乙女から、そろそろ自身が脱却し、実際に行動をおこさねば!ってね^^
ちみの宣誓を受けて、弥々もまた、この一連の雪への思慕を綴った自己の記録を読み返し、心深く決意したよ^^
この夏…ちみの宣誓のお陰さまで、弥々はまた鼓舞できましたん♪ (2014.08.31 14:27:46)

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