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テーマ:飲食業繁盛法(16)
カテゴリ:■「繁盛人」【接客】で 売上を上げる
私の友人はとっても優しい。
普段は毒のある言葉を発する人。 「人間としてどうなの?!」って思う事すらある。 でも、彼女はとっても優しい。大好きな友人。 どこがと言うと『遠慮しなくていいよ』と言ってくれる時。 必ず具体的に理由をつける。 『私も夕食の買い物行くし、一人では寂しいから駅まで迎えに行くよ! 遠慮しなくていいから。 そのかわり、買い物付き合ってもらうから!!荷物持ってよ!!』 私の「悪いな…」って想いをきれいサッパリ取ってくれる。 何にしても彼女はそうである。 だから、優しい。 ある日の高校生の男の子のお客様。 『長い時間、勉強しててすみません…』 小さい声で私に言う。 普通なら『いいえ。ごゆっくりどうぞ』と言うのだろう。 でも、私は友人の言葉を思い出した。 『この席は、仕事や勉強をしてもらうために作った席 (窓に向いたカウンター) 私が思った通りに使ってもらって嬉しいんです。 どうぞ、ゆっくり勉強して下さいね』 細かく言ってみた。 高校生の男の子は、見るからに肩の力が抜け恥ずかしそうに笑った。 その後、毎日の様に来てくれるようになった。 『もうすぐテストなんです』と彼から話しかけてくれるようになった。 そしてコーヒーチケットを買ってくれた。 それから、そんな学生さんが次々に増えていった。 ちなみに本当に仕事や勉強をして欲しく作った席。 ホントの事を細かく伝えただけの事。 でも、お客様にとって 「こういう理由で、あなたはここに居ていいんだよ」は ちょっと緊張した気持ちに空気穴を作る。 ストレスが抜けて行き、リラックスの風が通る。 私はこの店のテーマ「リラックス」のため お客様に「理由をつける」サービスをする。 私の好きな人達は、確かにそんな人が多い。 そして、素敵な人はその伝え方が何とも「キュート」な人が多い。 今、お世話になっている東京のコンサルタントの社長も 非常にそうで、これは会社の社長さんが非常に多いんです。 私がいったん店(現場)を引退した時。 お客様で、ある経営者(女性で50歳)の方から一本の電話があった。 「あんた。暇やろ? 私、もぉ~最近イライラしてリフレッシュがいるで グアム行くで、小遣いだけ用意しときな!!」 「えぇっ・・・?」 「1人では面白くないで、エミと一緒に行く。じゃぁ、バイバ~イ」 ツーツーツー・・・ 勿論、プライベートでどこかに一緒に出掛けたのは 店をする前に近所に食事に行ったぐらい・・・ 友達と言うには20歳も年上の方なのです。 カッコいいWさんは、極端で「理由」しか言わない。 でも、私が現場に残らないと、店がダメになる。 ケンカでもしたんじゃないか? 頑張って働き過ぎたんじゃないか? と、心配して言ってくれていたけど 多分、それを言うのが「本題」だった。 それで誘ってくれたのは 私も勿論、分かっている。 そして4日間。2人で旅行して さらにそんな人に私はなりたいと思った。 私は最後のホテルの部屋で 「何で、連れて来てくれたん?」と言うと 「あんた、そんだけお客さんの事、思って仕事しとったって事や」と彼女は笑った。 こんな「自信」の付けられ方した事がない。 でっかい人なのです。 言わなくて良いかも知れない 「理由」を伝える事って、スゴイ事だと思うのです。 そんな「理由」で、私は今まで「感動」し「自信」となり 前に進んで来れたのだから・・・ でも、考えてみれば社長だから出来る事でもなく 簡単な事なんです。 今日からでも誰でも出来る事なんです。 日頃言われる「感動」を与えるサービス。 これは使える方法かも知れません。 やってみてはどうでしょう? blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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