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カテゴリ:■「繁盛人」【接客】で 売上を上げる
こんなお店ばっかりだったら、
コンサルタントと言う職業はきっと存在しない。 ハッキリそう言い切れるお店に昨日、巡り逢ったんです。 ビックリしたんです・・・言葉出なくなったんです。 テクニックとかバカバカしくなってしまったんです・・・ グルメ情報関係のお仕事を最近少し手伝っている、 飲食とは全く関係ないコンサルの友人に連れってもらったんです。 帰り道に二人で 「多分、あの店にマニュアルあったら地下基地になるんじゃない?」 「最高は、マニュアルじゃ作れないって事やな・・・」と言ったんです。 海辺のお魚を食べさせてくれる食堂。 私はすぐ近くの旅館に泊まった事があったんですが、 行き止まりだと思ってた・・・ そんな場所にある。 その町自体は、きっと3000人もいないだろう、海辺の小さな町なんです。 看板はよくわからない。 回転灯が倉庫の様な所にポツリ回っていたんです。 ノレンすらない。 午後2時過ぎに行ったけど、ドアをガラガラっと開けると 狭い店内のカウンターと座敷(30席くらい)に、ほぼ満席!! 多分、ウチの店なら12席分の広さに30席・・・ ちなみに私が帰った3時過ぎまで満席でした。 (食事だけのお店です!!) 「お刺身定食」と「焼き魚定食」を頼む。 長いカウンターの中には、父(大将)と母。息子、息子の嫁。の家族経営。 カウンターに座ったのですが 「ねぇちゃん、お腹すいたやろ?」と(それはそう!!もう2時過ぎ・・・) 前にガンッとお皿を置き、薄く切った透明なイカ。 その上に一味唐辛子をパラッとかけ、生姜にネギ。その上に醤油ベースのおだしを少し。 「ま~、焦らんと待っとって!!」 その後、板に乗ったお刺身と大きい焼き魚。エビフライ。お魚のすり身・・・ ものすごく美味しかったんです!! 私は、父の実家が海辺だから食べ慣れているにも関わらず、違った・・・ 「美味し~い!!」 書ききれないので、参考になる所あげますね。 ■究極その1 絶対ココはロスがない!! お客様によってご飯の量もお魚の大きさも種類も全く違う!! 「ご飯」私は大きなお茶碗に半分くらい入ってたんです。 隣の知らないお兄さんは「アンタは、あと2杯食べな!」と言われてた。 ちなみに一緒に行った友人は、ビールを飲んだので「定食」にも関わらず出て来ない。 周りを見たら誰も残してない。 私も丁度、美味しい最高に感じられる満腹だったんです。 個人を見て、量や好みまで見える目。食材の価値を最大限に無駄なく 「満足出来るお料理を個人が満足出来る量で」=最大の満足 ■究極その2 はじめてのお客様が率先して従業員? スタッフは誰もお客様がいるテーブルにはサービスしに来ない・・・ だって、場所がないから。 カウンターに座った人は、後ろのテーブル席の人にお料理出すんですよ。 ありえないけど、行ったら分かる!やって、しまう・・・やらずにいられない。 そして、何だか最後はお皿を重ねてまとめる。 これも、私は自然にしたんです。 じゃぁ、他のテーブルもみんなしてあった・・・ これも、何だか自然にやりたくなる。 人件費削減が決して「理由」じゃない!! まさしく「チームに自然にお客様が、入ってしまうお店」 お店の方とお客様の意思疎通出来る「空気」は無敵!! ■究極その3 大将だけに関わらず、全ては「人」スタッフの気持ち!! 「そろそろご飯食べるか?」と良いぐらいに声をかけてくれる。 「ビール飲むんなら、自分で持って来て。グラス忘れたらいかんよ!」(これも自分で) 「コレ食べてみ」と貝柱を私のお醤油の器の中に大将は手で直接入れる・・・ お客様に「オマエ大きくなったなぁ・・・」とか「アホかぁ~!!」とか言う。 店の中のみんながスタッフ中心に話している。 ちなみにみんな常連? でも、驚く事に帰り際見た。駐車場の車、半分は県外ナンバー・・・ しょっちゅう来ている訳がないっ!! そして大将は言った。 「オレは一回もTシャツ買った事ない。お客さんに持って来てくれるんや」と。 お客様一人ひとりに徹底的に沿った「気持ち」 それは、多分記憶しようではなく 「お客様の事を自然に覚えている!!」と伝わる・・・ そしてお客様も「忘れらないお店に必ずなる!!」 書き切れません・・・ でも、確かなのは どこにも書いてなくても コンセプト 「家族の様なお客様に家族の様に一番美味しい物を食べさせる事」 店主の望み 「家族と家族の様なお客様と自然に過ごす事」 看板や冊子メニューも何の飾り気も 伝える技も使ってない。 でも、何も言わなくても確実に伝わる。 全ては「人」が超越してる。 立地の悪さも・・・ 人口の少なさも・・・ 条件的に不利に思うお店の方は こう言うお店を自分のカラーで目指して「人間力」を鍛えてみるのも 究極の手ではないでしょうか? その時は、どんな経費やテクニックにも絶対負けないお店になっているからです。 ■私が思ったヒントは お客様もお店の方も 「すみません」が一言もなかった・・・ お客様が他のお客様に料理を運んだとしても・・・ 感謝は勿論見えるんです。 全て「言葉の挨拶」ではなく 「気持ちを形で表現する」お店の方だった。 楽しい話を振ってくれる。 ちょっと、おすそ分けを私(個人)に沿ってしてくれる。 そして、その心地良さは隣のオジサン見て分かった。 「旨いなぁ~・・・」そして、テーブルにヒジをついて寝てしまいました・・・ 大将は「オジやん、また寝てったわ。幸せなやっちゃなぁ~」 友人も帰りの車で 「美味しかったなぁ・・・あんまり教えたくない店やで内緒やでぇ~・・・ 幸せやなぁ・・・」と助手席で寝てしまいました・・・ 私は「コイツも幸せなやっちゃなぁ~」と言っておきました。 こう言う風な言葉が出る お客様と店主って、究極じゃないですか? ランキングいいんですかね? こんなランキングを見るとまだまだだ!!と気合が入ります!! いつもありがとうございます。 ちなみに2500円の定食は、内容だけでも安かった。 接客が普通でも「得した価値」 お店の人達で 「行かずにいられない!誰かに教えるのもったいない!最大の価値」 に感じた幸せで衝撃的な、ゆっくりした昼食でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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