2009/10/12(月)19:27
10月1~8日の中国全土の小売売上高を10月8日の夜に発表するために休日返上で働いた中国商務省の官僚 (笑)
中国というのはすごい国だ。
10月1~8日の連休中の小売売上高の集計を、商務省の官僚たちが休日返上で行って、10月8日の夜にみごと全世界に向けて発表した。
……8連休の最後の日までに、連休中の全国小売売上高の集計をすることなど、そもそもできるわけがない。
全国と言わず、小さな町の小売売上高の集計だって難しいだろう。
ところが、これをまじめに報道するのが、相変わらずオバカな日経中国報道だ。
きょう10月9日の日経7面に、こんな記事 がある。
≪「建国60年」 消費を刺激
中国・国慶節 小売売上高18%増加
中国商務省は8日、国慶節 (建国記念日) に伴う大型連休 (1~8日) 期間中の小売売上高が約5700億元 (約7兆4000億円) に達し、1日あたりの平均は前年の同じ期間中に比べ約18%多かったと発表した。
建国60周年にあたる今年の国慶節は例年以上に祝賀ムードが強く、庶民の消費意欲を刺激したとみられる。
商務省によると、全国各地で建国60周年にちなんだセールが行われた。
7月に大規模な暴動が起きた新疆ウイグル自治区のウルムチ市では、30を超す小売業が参加して販売促進キャンペーンを実施、期間中の売上高は2億元を突破したという。
農村部の家電購入に政府が補助金を出す 「家電下郷」 などの効果で家電販売も好調。
江蘇省のある家電量販店では、期間中の売り上げが前年同期に比べ4割以上増えたとしている。
(北京=高橋哲史) ≫
さすがに囲み記事扱いだが、一抹の知性があれば、あきらかにでっち上げの数字に皮肉のひとつも書き添えるべきだ。
こういう人民日報的記事を1面トップ記事に仕立てられても いぶかりもせず読むオバカな日本人が、何割かいることだろう。
それにしても、10月1~8日の小売売上高を10月8日の夜に発表しているようでは、中国もまだまだ幼い。
もう少ししたたかな国になってはどうか。