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テーマ:投資をゼロから考える(29)
カテゴリ:日本株
ノルウェー政府系ファンドが買う日本株 1兆3800億円 1年で銘柄倍増 日本の株式市場で「最後の買い手」として海外政府系ファンドに期待が集まっている。 ケーススタディーとして、世界有数のファンドを運用するノルウェーの実態を探ってみよう。 世界5位の石油輸出国であるノルウェーは、石油関連収入を政府年金基金として 積み立て、約40兆円を世界の株式や債券に投資している。 超長期の収益を狙うバリュー投資家だ。 残高すら公表しない政府系ファンドもあるが、ノルウェーは運用状況の開示に前向きだ。 2007年末で1391社の日本株を保有し、残高は約1兆4800億円にのぼる。 保有銘柄数はその1年前の661社からほぼ倍増。 着実な「日本買い」の様子が浮かび上がる。 ノルウェー政府年金基金は「個別の投資銘柄にはコメントしない」としているが、 社会的責任の面で問題がある企業には投資しない〓〓といった投資基準を設けている。 1社あたりの出資比率は5%を超えないとのルールもあり、 日本の大量保有報告書で投資先が明らかになることはまずない。 投資額の順に並べた表では、トヨタ自動車を筆頭に日本たばこ産業(JT)、 3大メガバンクなど日本を代表する大企業が並ぶ。ただ株式時価総額でトップ5に入る NTTが、ノルウェーでの組み入れ額ランキングでは28位。新日本製鉄は49位だ。 出資比率上位の表をみると、ユニークな日本株投資家としての一面が鮮明になる。 首位は福島県いわき市に本拠を置く女性向け衣料のハニーズ。06年末で3.75%だった 出資比率が、07年末で4.76%に増えた。女性向け衣料ではポイントも8位、 クロスプラスも25位に入っている。ほかにも良品計画やパルコ、雑貨屋ブルドッグ、 ABCマートなど消費関連銘柄が目立つ。 出資比率が2位のサトーは、バーコードプリンターやラベルなどを製造・販売している。 海外市場での収益拡大に力を入れてきた。07年末の出資比率は3.80%と、 1年前の2.49%から上昇した。同社は「ノルウェー政府が株式を保有していたとは 知らなかった」と話す。3位となった昭栄のIR(投資家広報)担当者は 「長期の投資家として歓迎しているが、ノルウェー側との接触はない」と話している。 7位のMUTOHホールディングスは、ノルウェーが昨年、新規に組み入れた銘柄だ。 サトーと同様、ノルウェーによる投資を「把握していない」という。MUTOHは、 看板向けなど業務用の大型インクジェットプリンターを手掛ける。株価は昨年1年間で 67%上がり、東証1部の中で19番目の高い値上がり率だった。 ■6万円が1週間で110万円に お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.20 22:33:39
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