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「アハハ、くるみかわいいなあ」
息子の笑い声で眼が覚めました。 「え?くるみ?くるみはゲージにいるはずだよ・・あれれ?」 くるみがちょこんと足元に寝ています。いつもより早い時間だし、どうなっているのか。 「朝練。」 う~眠っ。時間がないらしく、クッキーをバリバリと囓って飛び出して行ってしまいました。 なんで早く出ると昨日のうちに言わないのか、と腹を立てて起き出しながら段々思い出しました。昨夜、お布団に横になってくるみと話をしているうちに、そのまま私が寝てしまったようです。 困ったくるみは私の足元に寝たのでしょう。 あーそうか。寝ぼけ眼がほどけていくうちに、記憶が戻りました。 「金木犀は不思議だね。どの木も同じ日に香って、同じ日に散るよ。ほら、あそこと、あそこと・・ オレンジ゙色だったでしょ?今年は短かったねえ。あ・くるみははじめてだね。 ポリーは金木犀の好きだったんだよ。くんくんて、空気を嗅いでいたよ。 ポリーに会いたいよお、くるみ~・・・くるみもかわいいけれどね・・ズズ・・」 馬鹿みたいに泣き寝入りをしたのでした。うー頭がずきずきする。 ちょっとワインを飲み過ぎてしまいました。反省。 いい迷惑だよね、くるみ、ごめん、ごめん。 なーんにも言わないで尻尾を振ってお座りをされると、訳もなくまた涙がでちゃいます。 犬は犬、我は我にて果つべきを命触りつつ睦ぶかなしさ/平岩米吉 動物文学者でもあるこの作者の歌集『犬の歌』捜しているのですがなかなか見つかりません。 読みたいです。 *題詠マラソン2004 こころに残った歌 021:胃 なかはられいこ 2004年10月01日 (金) 02時51分 「このへんが肺、このへんが胃」べつべつの器のなかにいくつもの月 083:皮 立花るつ 2004年10月01日 (金) 19時58分 子を抱けぬ女が抱く蛇皮の二胡は哀しき啼き声をあぐ 048:熱 桑原憂太郎 2004年10月01日 (金) 20時32分 少年の頃の感覚ちよつとした発熱をして思ひ出したり 069:奴隷 佐藤りえ 2004年10月01日 (金) 22時09分 尽日の奴隷解放 学校の兎小屋から兎が消える 014:オルゴール よごろうざ 2004年10月02日 (土) 22時53分 鼻声でナ行がうまく歌えないオルゴールならそれ、僕のです 053:墨 石川美南 2004年10月03日 (日) 02時48分 墨を吐く生き物たちが赤外線くぐりて盗み出す『土左日記』 075:あさがお 遠山那由 2004年10月03日 (日) 22時36分 誰からも忘れられても咲く意志よ肌寒い日の青いあさがお 084:抱き枕 田丸まひる 2004年10月03日 (日) 23時21分 抱き枕けとばして寝る なんでみんなあなたを好きにならないんだろう 046:練 藤原龍一郎 2004年10月04日 (月) 20時09分 予科練の名簿にスズキイチローの名はありて来世は如何なる花ぞ 090:木琴 佐藤りえ 2004年10月04日 (月) 22時13分 たいらなるむくろのように木琴をたてかけている骨董店舗 032:薬 高見里香 2004年10月05日 (火) 11時26分 甘いから好きと言う子に複雑な気持ちのままに薬与える お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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