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学校には沢山のプードルがいて、それはそれはにぎやか。
鞠のようにぴょんぴょん跳ねる子、ものすごい速さで回る子、 みんなわんわんきゃんきゃんとはっきり言ってうるさい。 優雅に可愛がられているペットでも、プードルはよく吠えるので、 あまり好きではなかったけれど、最近それが間違えだと知った。 いったんトリミング台に乗ると、彼あるいは彼女たちはプロの犬になる。 ブラッシングされる場所もちゃんとわかっていて、こちらの動きに合わせているのがわかる。驚いた。 自分の経験不足を犬に思い知らされる。 白いプードルの毛は本当に美しい。 丁寧にブラシをかけていくとまるで生クリームやメレンゲのようだ。 「その子はショーにでているから、もっと短く爪を切っても大丈夫です」 私はまだドッグショーを見たことがない。 友達の話だと素晴らしいらしい。 どんなに長い時間でも、きちんとステイをしているのをみると、 サークルのなかで飛び跳ねている犬と同じとは思えない。不思議だ。 「プードルはこれが仕事」 いつだったか、ショップのオーナーが言っていた。 犬もプロは違うものだ。 うちのくるみさんは、寝るのが仕事のようだ。それはそれでいい。 シャンプーはどの犬よりも大変だ。それもそれでいい。 飼い主に似てちびなくるみと、ぽこぽこ歩きながらプードルの話しをする。 「それでね、すごいんだよ。ふわふわの雲みたいだよ。」 「・・・・・」 「でもさ、うるさくてね。パパもお兄ちゃんもきっと怒るよ。 くるみが一番!」 「・・・・・」 無口だ。 指にふるるその毛はすべて言葉なりさびしき犬よかなしきゆふべよ/若山牧水 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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