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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。
中年の男性が息子さんのことでご相談に見えました。 与乃登「どうかなさいましたか?」 父親 「はい、実は息子のことでご相談が。」 与乃登「何かご心配事でも?」 父親 「実はウチの息子は手の付けられないバカタレでして。私が仕事にかまけてほったらかしにしていたもので、わがまま放題でして。」 与乃登「何か事件でも起こされたのですね?」 父親 「はい。ウチの近くにある墓場とお地蔵さんを壊しまして。」 与乃登「それは大変なことを。それで何か不吉なことでも?」 父親 「はい。ウチのバカ息子が主犯格でして。グループ全員が何らかの天罰をいただきまして・・・。」 与乃登「はぁ。それはお気の毒なことで。それでご無事でしたか?」 父親 「はい、大変なバイク事故でしたが一命は取り留めました。」 与乃登「そうでしたか。」 父親 「これでもう済んだものやら。何か償いをしなくてはならないものかと心配になりまして、見て頂きたいのです。」 聞くところによると、ここの息子さんは地元の悪ガキグループの頭で、たいがいの悪さをしていたらしい。今回のことの発端は近所の墓地で酒盛りをしていたところ、そこの一番大きな墓の持ち主に怒られたらしい。そこで仕返しにその持ち主の老母が熱心に手入れをし、信心していたお地蔵さんを壊し、墓も傷つけたらしい。 持ち主は元、地元の有力者で、少年達の将来を案じて事が公になることを心配し、親を呼んで厳重注意に留めたらしい。しかし、悪ガキどもは罰せられないと分かってさらにエスカレート。バイクで暴走行為を繰り返した。しかし、天罰が下り、全員が事故を起こすこととなった。 与乃登「では、視てみましょう。」 早速、神前に座り霊視に入った。 ほう、派手に悪さをしているようだな。 しょうがないな。 なるほど、天罰としか言いようがない。 まぁ、本人が人生について考え直さない限り、始まらないな。 与乃登「ご主人、息子さん達ですが、まだ、怪我が治っていませんね。とにかく余裕が出来たら今までの生き方を反省させることですね。」 父親 「そうでしょうねぇ。でも、私の言うことなんか聞かないのですよ。」 与乃登「貴方が消極的だから息子さんはこうなったのですよ。ここでしっかりなさいませんと、将来はありませんよ。」 父親 「先生、何とか怒ってやってくれませんか。」 与乃登「ダメです。お父さんの仕事です。」 父親 「はぁ、そうですよねぇ。」 与乃登「とにかく、今までさんざん悪さをしてきたのを見逃してきたのですから、一筋縄ではいきませんよ。しかし、息子さんは当分ベッドの上ですからしっかり話をして、叱ってやって下さい。」 父親 「分かりました、そうします。しかし、これで天罰は終わりでしょうか?」 与乃登「分かりませんよ。息子さんの心がけ次第でしょう。まずは、父親の出番です。」 父親 「はぁ。家内に息子の教育を任せっきりにしたツケでしょうな。」 一番痛いところを指摘された父親はつらそうに帰っていった。 まだ、この父親はグループの中でもましな方である。 問題を認識していた。 怖いのは問題さえ感じていない他の親たちである。 それからしばらくしてこの父親から連絡があった。 怪我をした息子が退院するというのだ。 与乃登「良かったですね。」 父親 「それが治る見込みがないので退院なのです。」 与乃登「何ですって?」 父親 「もう一度視て頂けますか?」 この続きは明日と言うことで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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