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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。
年の頃は30を過ぎたぐらいの女性が思い詰めたような顔をして尋ねてきた。 与乃登「どうなさいました。」 女性 「実は私詐欺にあったんです。」 与乃登「それは大変な。それで被害届は?」 女性 「もういいんです。今回が初めてではありませんから。」 与乃登「え?初めてではない?」 女性 「はい。もう若い頃からありとあらゆるものにだまされ続けてきました。もういいんです。死ぬ覚悟できましたから。」 与乃登「それは大変でしたね。それで死ぬ覚悟でご祈祷を?」 女性 「いえ、私を殺して欲しいんです。それも、私をだました人たちに災いが懸かるようにして欲しいんです。」 与乃登「それは困りましたねぇ。」 たまにいるのだ。怨みから人を呪い殺して欲しいという人は。しかし、自分を殺して欲しいという人は初めて見た。 さて、どうしたものか。 女性 「今すぐに死ぬのでなくてもかまいません。死ぬときには復讐したいのです。」 女性は思い詰めたような目で与乃登に迫った。 与乃登「そうですねぇ。取り合えず、そのだました人達に、災いが懸かるようにご祈祷しましょうか。」 女性はずいぶんと長い間押し黙っていたが、意を決したように一言つぶやいた。 女性 「よろしくお願いします。」 与乃登「それでは少し霊視をしてみましょう。相手のお名前は分かりますか?」 女性 「これです。」 手渡された便せんにはきれいに整理されて相手の名前と生年月日が書かれていた。 そこには、確かに多岐にわたってだまされ続けただろう女性の経歴が見て取れた。 与乃登は早速神前に座って霊視に入りました。 そこで視えたものは。 この人はなぜ自分からだまされにいくのだろう。 人が良すぎるから?信じやすいから? 違うな。 指導霊を呼んでみよう。 与乃登「貴方が指導の御霊か?この人は何故だまされる?」 指導霊「この娘は自分から選んできたのだ。」 与乃登「今生のテーマか?でも、身の破滅までさせる必要はないだろう。」 指導霊「強い意志を育てることも今生での取り組む課題だ。」 与乃登「しかし、死まで覚悟をしている。課題の見直しは出来ないものか?」 指導霊「本人が何も望まないのだ。気づきは与えている。しかし、憎しみと怒りと絶望が強くて聞こえないのだ。」 与乃登「ではどうすればよい?ここへ導いたのは貴方であろう?」 指導霊「では、人生の見直しをするように指導して欲しい。こちらからも応援する。」 与乃登は指導霊の意を汲み祈祷に入った。 まず、凝り固まった思いを祓い、意志の決定を司る喉のチャクラを調整した。滞ったエネルギーが流れるように身体を調整し、大地とのつながりを良くした。 さらに、だまされてもかまいませんという想いが霊体にあったので消しておいた。 ついでに、今までだましてきた男どもはろくでもない連中だったので善導指導を入れ、お不動様に怒って頂くようにお願いをした。 与乃登「さぁ、これで良いでしょう。どうですか?」 女性 「なんだかすっきりとしました。」 与乃登「そうでしょう?運気も変わりますよ。」 女性 「あの、本当にこの人達に災いが懸かるのでしょうか?」 与乃登「さぁ、そこの所はどうでしょうね。でも、悪い連中みたいですからお不動様は懲らしめてくれるでしょう。」 女性 「そうだと良いんですが。」 与乃登「それと、指導霊さんから宿題が出ていますよ。」 女性 「え?指導霊?宿題?」 与乃登「はい、これまでの人生について反省文を書くようにとのことです。」 女性 「反省文ですか?書いて持ってきたらいいのですか?」 与乃登「心配しなくても私は読みません。お手紙にして持ってきて下さい。お届けしますから。」 女性 「はぁ。分かりました。」 狐につままれたような顔をして女性は帰っていった。 それからしばらくして女性から連絡があった。 女性 「手紙を持って行っても良いですか?」 与乃登「はい、お待ちしていますよ。」 こ続きは明日と言うことで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月08日 18時06分05秒
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