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昨日のお話の続きです。
30を過ぎの女性が思い詰めたような顔をして尋ねてきた。 だまされ続けてきたので、出来ることなら自分を殺して欲しいと言った。 困り果てた与乃登はだました相手を懲らしめる祈祷をするという事で女性の指導霊と話をした。 女性 「約束の宿題を持ってきました。」 与乃登「そうでしたか。では、早速、お届けしましょう。」 女性 「私、この反省文の手紙を書いていて、なんてひどい人生だったんだろうと気が付きました。」 与乃登「そうですか。少しは落ち着きましたか?」 女性 「そうですね。結局、私の問題だったと気がつきました。」 与乃登「それは、それは。貴方の指導霊さんも貴方が気づく事をお望みでしたよ。」 女性 「なんだかはめられたようですね。だまされるのはこれで最後にしたいと思います。」 与乃登「あぁ、気づいておられましたか。でも、ちゃんと、ろくでもない連中を怒って頂くようには祈祷しましたよ。」 女性 「もう、どうでも良くなりました。あんな人たちのために死ぬこと無いなって思いますし。」 与乃登「では、今度は貴方の開運のご祈祷を致しましょう。」 女性 「そうですね、お願いします。」 与乃登は女性が書いてきた反省文を焼いて指導霊の元へ届けた。 さらに、開運のための護符を焚き、女性の開運を祈祷した。 与乃登「さぁ、これで良いでしょう。」 女性 「あの、ついでに結婚のご祈祷をして頂けませんか。」 あらら。この前まで生きていけないから殺してくれと言ってたんじゃ無かったか。 こりゃ、ちと効き過ぎたか? ふと気が付くと、女性の後ろに指導霊がにっこり笑ってたたずんでいた。 しょうがないな。 こちらもはめられたか。 与乃登「そうですね、一度にいくつも祈祷しない方が良いでしょうね。」 女性 「分かりました。今度も反省文を書いてきたらいいですか?」 与乃登「そ、そうですね。お待ちしていますよ。」 いそいそと女性は帰っていった。 見事な指導霊の指導ぶりに感服した。 与乃登(よのと)の神霊心療室 http://yonoto.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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