カテゴリ:カテゴリ未分類
与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。
中年の男性が亡くなられたお父さんのことで相談に見えられました。 与乃登「どうされました?」 男性 「はい、この前父親が亡くなりまして、そのことでちょっと。」 与乃登「何かご心配なことでも?」 男性 「えぇ、普通の亡くなり方をしませんでしたので。」 与乃登「それはご心配でしょう。」 男性 「はい。でも、亡くなり方よりも、葬儀の後、幽霊となって出てきたことの方が気がかりで。」 与乃登「よほどご心配なことがあったのでしょうね?」 男性が語るには、親戚一同、いざこざが絶えない一族で、なおかつ変死や倒産、金に困るなど不幸事のデパートだというのです。 この男性の父親も変死で、うわごとのように「騙した奴はゆるさん」と言いながら死んでいったというのです。 しかし、そのことよりも、おそらく亡くなった父親が心配したのは相続争いだというのです。 葬儀の後、一族で醜い争いになり、この男性に遺産をすべて与えるという遺言がありながら、土地を巡り争奪戦が繰り広げられたそうです。 与乃登「なるほど、そこへ亡くなったお父さんが現れたわけですね?」 男性 「はい。もう、守銭奴の叔父や叔母はあわてて帰って行きましたけどね。彼らを追い払うのが目的だったのなら良いのです が。何か言い残したことがあるのではないかと心配で。」 与乃登「分かりました。少し、視てみましょう。」 早速、神前に座り霊視に入りました。 するとこの男性の父親が現れた。 与乃登「まだ迷うておられたか。ご子息が心配しておいでだ。何か言いたいことはおありか?」 父親 「・・・・・・。」 与乃登「相続争いがご心配か?」 父親は黙って頷いた。 与乃登「わかりました、それは法律にゆだねましょう。」 しかし、まだ、何か言いたそうにたたずんでいた。 与乃登「今から、貴方を霊界に送り届けましょう。一族の因縁にも供養をお入れしましょう。」 父親は黙ってまた、頷いた。 与乃登は長い祝詞を奏上した。 父親は安心したような笑顔を見せ、龍神に誘われて霊界へ旅立っていった。 与乃登「さぁ、これで良いでしょう。お父様は無事あの世へお帰りになりました。」 男性 「そうですか。安心しました。何か言い残したことがありましたか?」 与乃登「いえ、何もおっしゃいませんでしたが、法律にゆだねるようお約束を致しました。」 男性 「それは助かりました。もちろん、そうします。」 与乃登「それと、やはり一族の因縁が強くご供養が足りていません。お父様のお墓の件もあるでしょうから、お寺さんの方で少し、調べてみて下さい。」 男性 「そうですね。何がどうなっているのか私にはさっぱり分かりませんので、聞いてみます。」 そういって男性は帰っていった。 私は一族の強い恨みの因縁を感じていた。 しかし、ご本人が供養をする気にならなくては始まらないのだ。 そうこうするうちに、男性から連絡があった。 男性 「先生、実は大変なことが分かりました。」 与乃登「こちらに来られますか?」 男性 「すぐに伺います。」 この続きは明日と言うことで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|