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与乃登のご祈祷日記

与乃登のご祈祷日記

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2008年05月12日
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昨日のお話の続きです。
東京からUターンして、出身地元で旧家を偶然手に入れた男性。
良くないことが続き、怖くなって相談に来られました。
与乃登はその家に伺って、男性に恨みの侍が懸かった。

男性 「判らぬか?われはこの者に殺されたのよっ。」

与乃登「そなたはこの家で殺されたのか?」

男性 「そうよ、われの屋敷があった。そこへ、こやつが越してきたのよ。」

やはりそうか。

与乃登「もう長い時間が経っておる。どうだ、おとなしく、あの世へ帰らぬか?」

男性 「いや、許さぬ。こやつだけ仕官は絶対にゆるさん。」

そうか、この侍は仕官が決まっていたのか。その前日に殺されたのか。
だから、この男性の就職を邪魔したのか。
現代で仕官と言えば、就職だわな。
さて、どうしたものか。

与乃登「此処で祟っておっても仕官は叶わぬぞ。どうだ、仕官の望みを叶えてやろう。」

しばらく、侍は考えていた。

男性 「叶えてくれるか?」

与乃登「請け合おう。」

男性 「ならば、衣服と食べ物を用意してくれ。」

なに、衣服?食べ物?お供えがいるのか?
違うな。
この侍は仕官の準備がしたいのだ。

与乃登「あい、承った。しばし待たれよ。」

与乃登は観想に入った。
古神道の技法にイメージで供え物を供えるやり方がある。

乱れ箱に、着物、裃と袴、足袋にわらじに至るまで、そして、二振りの刀。
祝いの膳は一の膳、二の膳、三の膳。
共に恭しく神前に供えられた。

そして、重要なのは仕官のためのお迎えの行列。
駕籠に従者たち。

与乃登「ただいま、御仕官の準備が整いましてございます。」

すると、侍はすっくと立ち上がり、私が用意した青い仕官の服装に着替え、刀を脇に挿し、意気揚々と駕籠に乗り込んだ。

与乃登「それでは、御仕官の出立にございます。」

与乃登は平伏し、警蹕(けいひつ)の声をかけた。

与乃登「おぉー。」

やがて、仕官の為の行列は滑るように空を掛けていった。
霊界へと向かう行列を見送りながら、与乃登は侍の冥福を祈った。

すると正気に戻り、気が付いた男性が口を開いた。

男性 「何があったんです?」

与乃登「あなたに懸かった、侍を今見送ったのですよ。」

男性 「え?侍?それが祟っていたのですか?」

与乃登「そうですよ。でも、もう、心配有りません。」

男性 「そうですか、安心しました。」

与乃登「でも、その侍は前世のあなたが此の家で殺したのですよ。」

男性 「えぇっ!そんなことが?本当ですか。」

与乃登「だから、あなたはここに舞い戻ったのですよ。しっかりと供養してあげて下さい。」

男性 「はぁ、知らぬとはいえ、因果ですねぇ。」

それから、男性はあの侍を熱心に供養した。
間もなく、就職が決まったのは言うまでもない。

与乃登(よのと)の神霊心療室
http://yonoto.com/










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最終更新日  2008年05月12日 18時35分13秒
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