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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。
とある町の古い旧家の方が、家を建て直してから良くないことが起こると相談に見えました。 与乃登「どうなさいましたか?」 男性 「いや、3年ばかり前に古い家を建て直しました。それからというもの災い続きなのです。」 与乃登「それは困りましたね。どういったことが起きますか?」 男性 「家族が相次いで事故や病気になりまして、家の周りでも事件や病死者が出ています。」 与乃登「あ、お家だけではないのですね?」 男性 「そうです。向かいの方は心筋梗塞で亡くなりました。通り向こうにはヤクザの事務所が出来てしまいましたし、裏の方は脳梗塞で、老人ホームに入られました。」 与乃登「高齢者の方だと一概に影響があるとは思えないですねぇ。」 男性 「いや、それが皆さん、お元気で。そんなにお年でもないですし。」 与乃登「そうですか。それでは心配ですね、少し視てみましょう。」 早速、与乃登は霊視に入った。 おや?このお家は、元は豪邸だったのか? 与乃登「ご主人、今不幸にあわれた方々の家は元々ご主人の土地でしたか?」 男性 「はぁ、ずいぶん昔になりますが、向かいの道路を通すまでは私どもの土地でした。」 なるほど。しかし、何故? おや?井戸が見えるぞ。 与乃登「大きな井戸がおありですか?」 男性 「はい、ありました。元々たくさんの家が敷地に建っておりまして、その家すべてを潤すほど大きな井戸がありました。」 与乃登「今は埋められましたか?」 男性 「はい。ちょうどその井戸があった場所に今の家が建っています。」 なるほど、その井戸が怪しいな。 呼び出してみるか。 与乃登は祝詞をあげた。 すると、どこからともなく黒い龍神が祭壇の前に現れた。 与乃登「井戸に祀られし、龍神か?」 黒龍神「おうよ。我は、井戸の龍神よ。」 鋭い眼光で、与乃登をにらみつけ、威圧感を漂わせた大きな龍神だった。 しかし、長らく、祀られていないな。 与乃登「祟りはあなた様の行いですか?」 黒龍神「そうよ。我が行った。」 与乃登「お怒りは解いてはいただけませんか?」 黒龍神「できぬな。」 与乃登「何故でしょうか?」 黒龍神「こやつにむげに埋められ、祀りもしておらぬ。周りの者も我が井戸で喉を潤しておったことすら忘れ、挨拶にも来ぬわ。」 龍神は怒りで姿が棘のようにささくれ立ち、黒光りをしていた。 あぁ、井戸の龍神の怒りか。 これはやっかいだ。 与乃登「何かお望みはありませんか?」 黒龍神「よし、おまえに頼みがある。」 与乃登「なんなりと、どうぞ。」 この続きは明日と云うことで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月14日 18時10分24秒
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