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昨日のお話の続きです。
団塊世代の男性が深刻な表情でご相談に見えました。 聞くところによると、親戚にも不幸事が続き、本人も原因不明の病気とのこと。 霊視により、家にまつわる問題と視た与乃登は本人に家の由来を聞いてくるように頼んだ。 男 性「先生、判りました。」 与乃登「それで、どうでした?」 男 性「はい。年の離れた長兄が申しますには、父親は**藩の末裔で、先祖が戦で姫君を預かり、守る仕事に就きながら敵方に攻め込まれ、姫君を見殺しにしたそうなんです。」 与乃登「あぁ、やっぱり。私が視た、逃げまどう姫の姿はその姫君でしょうね。」 男 性「そこで、いけないと気が付いた先祖が代々、姫を地元の寺で供養をしてきたらしいのですが、その寺が燃えてしまいまして、もう何も残っていません。」 与乃登「と、言うことは、供養も止まっていると言うことですね。」 男 性「そうらしいです。悪いことに、田舎から出てきた両親は供養を一切しなくて良いという宗教に改宗致しましてその姫君どころか、先祖や亡くなった兄弟達も供養をしていなかったみたいなのです。」 与乃登「なるほど。それで読めてきました。」 つまり、この男性の先祖が見捨てた姫君を供養していた寺が焼け、供養がとぎれてしまった。 供養して欲しい姫君と先祖が、判って欲しい一心で、トラブルを巻き起こしていた。 そして、戦後の貧しい時代に亡くなって、満足に弔いもしてもらえなかった幼い兄弟達は行き場所が判らず、年の離れた弟であるこの男性にしがみついていたのだ。 与乃登「判りました。取りあえず、必要なご供養から始めましょう。」 長々と経典が読まれた。 そして、姫君がようやく現れた。 両手にはこの男性の腰にしがみついていた幼い兄弟達の手が握られていた。 与乃登「和解が成立したな。」 男性の顔を見据えて 与乃登「どこか、同じ宗派のお寺で、ご供養を入れてあげてください。」 男 性「地元に燃えた寺のご住職の親戚の方がまだ、残ってられて同じ宗派のご住職をなさっているそうなので、そちらで面倒を見て頂こうかと長兄と話し合ってきました。」 与乃登「そうでしたか。それはいいですね。」 これで、姫君もご先祖も安心だろう。 与乃登(よのと)の神霊心療室 http://yonoto.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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