|
カテゴリ:カテゴリ未分類
先週、生駒山の実家に戻っているママンから電話がかかってきました。
今思えば、この電話がよくなかったのです。 ママン「・・・足、痛くないか?」 ワタクシ「おう、もう平気やな。薬、飲んでるから。・・・どうしたん?」 ママン「ん・・・? どうもせんよ」 ママンの声が、いつもより頼りないように聞こえました。 ママンという人は、殺しても死なないような強靭な性格をしているのですが、実は身体は強くありません。 いや、むしろ病気がちだと言ってもいいでしょう。 最近はたまたま調子がよかったので、東京へ来たりしてくれていましたが、歳も歳ですし、やはりいろいろ無理をさせてしまったところはあったと思います。 もちろん、口に出してそんなこと、ワタクシだって言いませんが、 「身体に無理が出ないといいけどな」 くらいには考えるわけです。 マ「・・・ところで週末はどうするの?」 ワ「週末?」 マ「3連休やんか。また帰ってくるの・・・?」 ワ「あ、そうか・・・」 10月7日8日9日の連休のことですね。 ワ「いや、だって、9月にも帰ったばっかしやんか。そうそう帰ってばっかりおれんわ」 本当にそう思っていました。 マ「そう・・・」 ママンがそう言って、なんかヘンな電話は終わりました。 それでほっておけばよかったのです。 しかし、ワタクシは、後でつい、 「どうもヘンな電話やったなあ」 と考えてしまったのです。 この3連休も帰ってきてほしかったのか・・・? ママンはまたすぐに東京に出てくる予定なのに? そして、何よりもママンの声に元気がなかったのが気になりました。 まさか、何か病気が出たのか・・・? それで、東京へは来れなくなったとか・・・? (今思えば、この辺り「A型魂」炸裂です・・・) 一方、ワタクシの帰省ライフを振り返ってみますと。 実家に帰っては、いつもいつも大阪まで出て行って、友達とひたすら遊び続けています。 実家では、ほぼ、風呂入って寝て起きて朝飯食うぐらい。 毎回毎回、そんな調子です。 前回も、ワタクシが発病して以来初の帰省だったのに、結局心配してくれてたおばあちゃん(ママンのママン。大阪に住んでます)にも会わずじまいでした。 東京に戻ってすぐ、おばあちゃんが電話をしてきてくれました。 うーん。これは、ワタクシ、イカンのではないか? もう少しこう、家族との絆を大切にしなければ、いけないのではないだろうか? ママンは、ワタクシが病気になれば、わざわざ東京に出て来てくれた。 今度は、ワタクシが弱ったママンを助ける番なのだ! いや、それは、ママンは料理とか洗濯とかでワタクシを助けてくれたわけで、ワタクシにはそんなことでママンを助けることはできない。 むしろ、余計にメシを作らなくてはならなくなるし、洗濯物は増えるし、逆に負担になるのだが、そういうことではないのだ! ワタクシが近くにいる、それだけでママンは元気が出るのだ!! そして、ワタクシを心配して、この前電話して来てくれたおばあちゃんにも、今回は必ず顔を見せよう!! 今回は、家族のために帰省するのだ!! ・・・。 全く、自分でもどうかしてたんじゃないかと思うわけですが、ものすごく単純に盛り上がって、翌日、息せき切ってママンに電話しました。 ワ「ああ、おれおれ。あんな、連休、帰ることにしたから!!」 気分はもう、主人公の少年のピンチに颯爽と現れるスーパーヒーローです。ワタクシ、カッコいい!! マ「あ、そう。ま、東京おってもすることないもんね?」 まぁ、ママンったら照れちゃって。ホントはうれしい癖に!! ワ「おばあちゃんとこも行くから」 マ「まぁ、好きにおし」 この時の電話では、ママンの声も普通に戻っているのに、そんなことにも気づかずに電話を切ったワタクシです。 残念ながら、だいぶアタマがおめでたいことになってしまっているようで、と今なら冷静に思えます。 7日、土曜日。 昼頃の新幹線に乗っかって、一路、大阪へ。 大阪に着くや、ママンから電話が入りました。 マ「あんた、いつも通り大阪で友達と遊ぶんやろ?」 ワ「まあ、でも、夕方頃には家に着くようにするけど?」 今回の帰省のテーマは「家族愛2006」に決定しましたしね。 早目に家に帰って「家族との時間」を過ごすのです。 ところが、ママンは、言いましたね。 マ「うーん・・・いつも通り夜に帰ってくる方が、都合いいけどね・・・」 ? 何を言っているのでしょう? せっかく今回は家族最優先の3日間にするつもりなのに。 そして、電話の、ママンの背後が、なんだか賑やかなのです。 まさかとは思うけど、ママン、お友達と遊んでるの・・・? 身体の調子が悪かったんじゃないのか!? ちょっと事態がよく解りませんが、まぁいいや、とワタクシは、遊びに行ったのでした。 前回からたった3週間で再び大阪に登場したワタクシは、友達たちから存分に、 「何で、また来たの?」 って顔をされました。 まぁまぁまぁ、それでも楽しく遊んで、その日の夜。 たまたま大阪に出て来ていたというパパンと合流して、一緒に家に帰りました。 パパンにも言われました。 パ「お前、何しに帰って来てん?」 ワ「はぁ? ママンの具合が悪いんやろ? ちょっと心配してやな・・・」 パ「いいや。ここんとこ調子ええみたいやぞ?」 ・・・。 おかしいなぁ。一体何が起こっているのでしょう? 生駒山の実家に帰りつきますと、元気一杯のママンが待っていました。 じぇんじぇん調子悪くなさそうです。 そして、昼は、やっぱりお友達と遊んでいたそうです。 ワタクシがなかなか帰ってこない方が都合がよかったのでしょう。 さすがのワタクシも、これはどうも、何かがおかしい、とだんだん思い始めました。 ワ「だって、この前電話してきた時、声が頼りなかったやん! なんかしんどそうやったし! 横になりながら電話してきてたんとちゃうんか!!」 マ「ああ、あの時? あれは、寝起きやってん」 ワ「寝起き!?」 マ「夜に電話しようと思ってたら、夕方からゴロッと寝てしもて。 あの時間に目が覚めたから、まぁええわと思って、ベッドに寝たまま電話したんよ」 ワ「体調は!?」 マ「もう、快調快調。あんたのとこで一緒に食養生したら、思いがけずスリムになって、身体が軽いわー」 新幹線代、返せ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月11日 22時57分19秒
コメント(0) | コメントを書く |
|