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本年も吉田ナゴヤ堂本舗をよろしくお願いします。
さて、大晦日は、夕方からワル仲間5人と合流。 動物の切れ端を火で焼いて食べる荒くれた晩餐の後、全員で代わる代わる先の尖ったものを壁に投げつけているうちに新年を迎えるという、限りなくワルい年越し。 朝4時頃床に就いて、目が覚めるともう元日のお昼。 テレビはどうせ晴れ着の芸能人達が遊んでるんでしょうから、録りだめしたビデオを見て、後はひたすらゲームをしてました。 もう、ずーっとブラウン管の前。 本日は、正月恒例2日会・・・とは言え、昨年はワタクシ行けませんでしたので、2年振りですが。 これは、高校の時の友達での集まりなのですが、仲間の一人エイト(仮名)の実家が、奈良市で造り酒屋をしてますので、東大寺大仏殿などを回った後で、そこの大広間でエイトのご母堂様お手製のおせちを振舞われるという略奪行為なのでして、高校卒業からほぼ毎年ずーっと行われています。 ええ、ヒドイことだと思います。 この件について、なんと責められましても、申し開きはございません。 どんな罰でも受けます。 今回は、エイト、トゥーム、ワタクシの3名が参加。 昼頃に、毎年運転手をしてくれるトゥーム(仮名)が迎えに来てくれて、車で奈良市へ。 ナ「雨、降ってるって、初めてちゃう?」 ト「そうやね。曇ってるってのはあったけど・・・。大仏殿、どうしようか?」 ナ「どうしようかなぁ・・・」 エイトの実家に着きまして、勝手知ったる大広間へ通されます。 有無を言わさず、おせちが運び込まれて来ました。 この天候を見てのことなのでしょうが、例年大仏殿を回った後でおせちという流れなので、面食らいます。 そして、いつもはご母堂様が運んでくださる、そのおせちを、今回運んで来て下さったのが、 エ「あ、嫁です」 昨年秋に結婚したばかりのエイトの奥さん! 初対面でした。 2日会メンバー6人のうち、これで独身はとうとうワタクシのみになってしまいました。 とほほほほほほ。 しかもね、エイトの奥さん、とっても感じのいい人だったの! とほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ。 今年も散々おせちを蹂躙しましたが、悲しいかな寄る年波で全員戦闘力がダウンしていまして、アッサリ力尽きました・・・。 途中、奥さんが出かけるとのことで、エイトが駅まで送りに立ったのですが、広い座敷にトゥームと二人でおせちを食べてますと、エイトの親戚の方々がいらっしゃったと見えて、広い日本家屋がにわかに活気づいたのです。 ナ「これね、もしエイトのお母さんも出かけてはって・・・ご親戚の誰かがこの部屋入ってきたら、微妙やね」 ト「『知らん奴が広間でおせち食うてる!』って・・・?」 ナ「『どうも、おめでとうございます』とか言うて」 ト「エライまぬけやね」 ナ「まあ、つかまるね。そんで新聞に『勝手におせちを食べた泥棒、逮捕』って書かれるんや」 小声で話し合っていると(それでも食べるのは止めない)、すぐ隣の座敷がにぎやかになったりして、生きた心地がしませんでした。 幸い、無事にエイトも戻って来まして、一息ついた後、東大寺へ歩きます。 雨は上がっていましてそれほど寒くもなく、雨男のワタクシがいるにしては素晴らしいコンディション。 東大寺大仏殿は、雨のせいか例年より空いていました。 大仏様にお賽銭を放って、まずは拝みます。 願い事は「ナゴヤ堂が、もっともっと多くの人に愛されますように。そして、ワタクシも大金持ちになり、伊東美咲さん似の美女と結婚できますように。なんならご本人でもいいです」という、謙虚なものにしておきました(投げたのは十円玉)。 いつもより空いている中、目立つのは外国からの観光客の方。 大仏殿の外では、大声の中国語のガイドの説明に耳を傾けている一団がいましたし、大仏様の姿を手に持ったビデオカメラで撮るヨーロッパ方面の方々も。 ナ「おい、撮影してええんか!?」 エ「アカンかったはずやな」 ト「でも、撮るな、て書いてあった紙がないな」 ナ「フラッシュがアカンのか?」 ワタクシが言うが早いか、近くにいた方のカメラからまばゆいフラッシュの光。 エ「多分、外人はアカンとは知らんと撮ってしまってるんやろな」 ト「ほんで、それ見た日本人も追随してるんかな」 ナ「ええんか、東大寺!?」 おみくじは「吉」でしたが、「病気:全快す」でしたので満足です。信じてるよ! 例年なら二月堂や三月堂も回るのですが、今年はこれだけ。 こんなところにも老いが見え隠れしています。 帰りに、先日の日記で書いた「三作の墓」の近くを通りましたので、落語「鹿政談」の説明を鼻高々で始めるワタクシ。 先日、落語を読み返したばかりですので、知識は完璧です。 ナ「・・・というわけでやな、昔の奈良では鹿殺しは死罪。 朝起きて家の前で鹿が死んでたら大変やから、奈良の街は早起きが名物なんや。 見張ってて、鹿が死んでたら、隣の家に引きずって行かなアカンからな」 エラソウに説明しますと、エイトが エ「あ、そう言うたら、ウチとか近所の家には、『鹿よけ』があるわ」 ナ「何!?」 教えられてエイトの家を見てみますと、出窓みたいになってて下が空いたところがあるわけです。 なるほど、これなら鹿がちょうど寝転べそうな広さぐらい、空いてます。 で、その部分の地面には、トゲトゲの石がビッシリ並んでいました。 公園とかにたまにある、足つぼマッサージの歩道みたいな感じです。 これで、鹿がウッカリ寝込んでしまって、そこで死ぬということもなくなるわけですね! さあ! 大事なご家族が鹿殺しで死罪になってしまわないためにも! トゲトゲ石ビッシリの「鹿よけ」を、貴方のお宅にもぜひどうぞ! 今なら、トゲトゲ増量キャンペーン中!! ・・・いや、しかし、ワタクシが上っ滑りな落語の知識を披露した途端、ホンモノが出てきちゃうんですからね! 歴史を経た奈良の街、そしてエイトの実家の日本家屋は、本当にスゴイですね!! その後、またもトゥーム運転の車で、楽々家に帰ってきました。 いやぁ、毎年スマン。 それにしても、ここ数年は「奈良」と言っても、お正月のこの時くらいで、昔はよく歩いた近鉄奈良駅周辺の繁華街(奈良にしては、ね・・・)などは、もう何年もロクに見てません。 変わっただろうな、そのうちゆっくり歩きたいな、とは思うのですが・・・。 今回、こちらに長くいますので、機会を見つけてぶらっと歩きに行きたいもんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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