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長かった実家滞在も、いよいよ残りわずかとなってきまして、今回どこかで行っておこうと思っていた新世界へようやく行って来ました。
大学卒業までよく遊び回っていた大阪の街ですが、天王寺やその周辺というのは、大学時代くらいしか縁がなかった土地柄なのですね。 その大学生活も4年目に入った頃に、なぜかワタクシの中で新世界や通天閣がブームになりまして、一時期よく行っていたもんです。 大阪市営地下鉄御堂筋線の動物園前駅で下車。 久しぶりのジャンジャン横丁を歩きます。 横丁の入り口のところに、比較的新しいと思える串揚げ屋さんがあったのですが、大きな垂れ幕にドーンと「二度づけお断り!」と書いてありまして、ちょっと笑います。 一時期ブームとなったフレーズを、すかさずアピール! いや、ま、解るのですけども、素直過ぎてちょっと恥ずかしいです。 中の様子も、少し変わったように思います。 なんだかずいぶん明るくなったような・・・。 ワタクシが大学生の頃、この通りにある将棋クラブでは、いつでも黄色かピンクのサングラスをかけて白いヒゲも見事な小柄な老人が将棋を指していまして、ワタクシはこの方のことを密かに「派手ジイ」と呼んでいたのですが、今日は将棋クラブも閉まっていました。 派手ジイは元気なんでしょうかね? あるいは、もう・・・。 途中のゲームセンターには、「娯楽場 ボッチャンもトウチャンも」という、ワタクシが大好きな実に味わい深い看板がありまして、心配だったのですが、お店も看板も健在でした。 昔馴染みに会ったような不思議な安心感があります。よかった。 ジャンジャン横丁が終わりまして通りを曲がったところに、スマートボール屋さんがあります。 新世界自体がブームになった後は、日曜ともなりますと、このスマートボール屋さんも大混雑なのですが、今日は平日。 ほどほどの入りの店内を回って、ワタクシの好きな「パピヨン」という台につきます。 就職活動の頃、スーツ姿で初めて入ったこのお店で、ワタクシがバカ勝ちしたのがこの「パピヨン」なのですが、今にして思えば、あれは機械が壊れてたんでしょうな。 ずーっと真ん中のデカいポケットが開きっぱなしでしたもん。 後にも先にも、勝ったのはその時1回きりです。 まずは\200を投入、白い球がたくさん吐き出されてきました。 これを右手のプランジャーでぽつんぽつんとフィールドに弾き出すのです。 この遊びで勝ちたいのなら、テンポよく球を弾いて、常にフィールドに複数の球があるようにするのがいいようです。 事実、いかにもベテラン、というオッチャンなんかは、必ずその方式ですもんね。 こんなもんの何がおもろい、と言わんばかりの仏頂面で、手だけはテンポよく球を弾き続けてるわけです。 ちなみに、博打場で頼りになるのは、こういう無表情な人が絶対ですね。 キャアキャアはしゃいでいる人は、間違いなくビギナーですよ。 なぜ、複数の球をフィールドにあるようにするか。 当たりのホールの周辺は、当然釘で邪魔されていますので、まともではなかなか球が入りづらいわけです。 ですので、球同士がぶつかりあうことで、思いがけない軌道を発生させなきゃいけないわけなのです。 で、以上のように考えているワタクシなのですが、実際に遊ぶ際はぽつんぽつんと一球ずつ弾きます。 ワタクシが遊ぶ時は、どうせ少ない額でしか遊びませんし、実はあまり勝つことに期待してないのですね。 それよりは、少しでも長く楽しみたい、一球ずつ球の行方を眺めていたい、と思うのです。 見ていると、球の軌道というのも、実にさまざまなのですよ。 首尾よく高得点のホールに滑り込む奴、あちこちの釘に引っかかって散々期待させながら結局ものにならない奴、最初から一直線ではずれのホールに消えていく奴・・・。 就職活動をサボりながら、この遊びに興じていたワタクシは、 「この球は、おれだ。あっちに行き、こっちに流れ・・・おれはどこにもぐり込めるんだろう・・・」 なんてことを、ボンヤリと考えていたものでしたよ。 結局この日は、真ん中のポケットが1回だけ開くなど、それなりに見せ場はあったのですが、やはりそこまで。 \600ほど、ほぼストレートに負けまして、スマートボール屋を後にしました。 ま、遊びってのは、このくらいがいいんです、と負け惜しみを言わせてください。 さあ、「づぼらや」の有名なふぐちょうちんの角を曲がると、ドーンと通天閣です! (写真は撮ったんですがね、実家のパソコンじゃ取り込めないんですよ。後で上げる・・・かも) 塗装を銀ピカに塗り直したのは、何年前のことでしたっけ。 当時は、そのサイバーパンクな姿に、 「通天閣がカッコいい! 許せない!」 と激怒したものでした。 現在はさらに、夜のライトアップも季節ごとにテーマカラーが変わるという凝りっぷりです。 春は若葉のグリーン、夏は海や空のブルー、秋は実りのゴールド、冬は雪のホワイト、なんだそうですよ。 まずは、エレベーターで2階の受付へ。 改装前はこのエレベーターがホントに腐りかけで、扉が閉まっただけでガチャコン! って大きな音がして、箱が揺れたりしまして、たった2階までなのにずいぶん不安にさせられたもんでしたが、もうそんなこともありません。 展望台のチケットは\600でした。 係のお姉さんがパンフレットをくれます。 以前は、このパンフレットの一部が通天閣のペーパークラフトになっていて、ウチの妹なんかはホントにそれを組み立てたりしてました。 これはステキな企画ですので、なくなってなければいいなと思ってパンフレットを開くと・・・大丈夫! ペーパークラフトさん、健在でした! うれしいですね! しかも、春バージョンのグリーンと秋バージョンのゴールドで裏表になっているという心憎い演出! ありがたいですね! エレベーターはゆっくりと5階展望台に連れて行ってくれます。 360°パノラマで、大阪の街を一望! まず、北側は遠くに大坂城や梅田のビル街。手前には日本橋の電気街です。 西側は大阪港方面。大阪ドームもでっかく見えます。 南側。関西国際空港がはるか遠くに。 すぐ足元にはフェスティバルゲート。 ビルをぐるぐる巻きに駆け抜けるジェットコースターには、ワタクシも乗りました。 この地域にはなかった大ショッピング施設で鳴り物入りのデビューだったのですが、まず時期が悪かった、何より立地が悪かった、運も・・・悪かったんでしょうねえ、あっという間に閑古鳥で、空きテナントだらけになったような気がします。 あれからもう何年経ったでしょう。 その後、景気はいかがでしょうか・・・? 今回、さすがに立ち寄る勇気はありませんでしたが、とりあえず上空から手を合わせておきます。 コラコラ、成仏させるなって!? それにしても、フェスティバルゲートといい、大阪ドームといい、大阪に「何かスゴイもんができるんやて!」となったら、必ず無残にコケるのはなんでなんでしょうか? USJもそうなん? 関空は大丈夫・・・やんな? 東側は、ワタクシの胸がもっともクシュクシュする景色。 天王寺公園の緑が大きく広がりまして、動物園や四天王寺、JR天王寺駅が大きく見えてます。 大学に通うために通らなかった日はない駅でして、その他の時代には縁がなかった地域だけに、即大学時代の思い出が駆け巡ってしまいます。 一人で充分にクシュクシュしてから、エレベーターで降りて来ました。 チケットを買った2階をウロウロしますが、古本のワゴン(なぜかある)は縮小されてましたし、卓球台(なぜかあった)なんかなくなってました。 許せん! 卓球台がなくて何の通天閣か! おれなんか、デートで来た時も、ここでマジ卓球になってもうたっちゅーねん! その後、おつきあいは、あんまし続かんかったけど、それは卓球のせいとちゃうっちゅーねん! 次デートで来ても、卓球するっちゅーねん! 一生するっちゅーねん! 激怒しながらエレベーター(きれいにはなったものの、やっぱり習慣で怖い)で降りて、それじゃあ、次は日本橋がどれだけオタクの街と化しているかを調査しよう、というので北北西方面に姿を消すワタクシでした。 ちなみに、通天閣のお土産売り場には、キティちゃんの新世界バージョンが売っていたんですが、それは、串カツを持ったキティちゃんが通天閣にしがみつく、というワケの解らんものでして、そのガッツには感心したものの、 「キティちゃん・・・仕事選べよ」 と思わず涙。 ご当地キティコレクターの方は必見です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月18日 20時47分32秒
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