石川愛惠のブログ

石巻の保育園へお届けした、果物、文具が届き、
園長先生から、ご丁寧なお手紙をいただきました。

子供達へのお気持ち、そして復興へと手一杯のところでしょうに、
わざわざのお手紙に恐縮してしまいます。

でも、テレビでない、ラジオでない、現場の声を聞いてください。

ー石巻の桜の名所「日和山」も満開になりました。
昨日（２８日）は、震災より四十九日にあたり、いろいろな場所で、
集団法要が営まれました。
ご家族をなくされた皆様もひとつの区切りと思い、ご供養されました。
先日は、多くの皆様からの、お心のこもった数々の品を送って頂き、
本当にありがとうございました。
保育所に”こいのぼり”をあげました。
気持ちよく泳いでいます。
皆様によろしくおつたえください。ー

もう、四十九日なのです。
ひとつの区切り、とは、時が流れるそのままに、
どうしようもない、ことごとが
外側からたたみかけられるように、区切られていく、、

自分の中からは、沸き上がる事がなかなかないだろう、
「区切りをつける」ことが、
昔からの、習慣、儀礼に、
後押しされること、
少なくありません。

喪に服すこと、
「１年間は、社会的なおつきあいは極力さけて、
故人を憶う、期間とする」

「喪に服す」その本当の意味は、
石川は、「身体を休める事」といいます。

心ひどく傷む経験の後、
人の身体は、目には見えないけれど、
かなりのダメージを受けます。

身体は、その身体のショックを癒すため、
身体のエネルギー、血液をすべて回復のために使います。
その身体の回復にしっかり１年、少なくとも、１年はかかるため、

「喪に服す」という理由で、

「身体に回復への時間とエネルギーを与える」

という事の様です。

夫や親近者の「死」後、
「喪に服す」ことせず、
お葬式、そして仕事、その後の社会的なおつきあいを
そのまま継続している方が、ちょうど１年後「ぱたり」と
亡くなってしまったり、病気を発症するのを、
これまで、町医者として見てきたからだ。と。

仲の良かった奥様や旦那様、自分より早く逝ってしまった子供などを
見送った後、
気丈にお仕事や、明るくふるまって社交などをなさっていらっしゃった方に、
多いんだ。と。

かえって、落ち込んでしまって、
「鬱になる」ほうが、
本人も、周りも、
「外にでない方が良い、とにかく、身体を大切にしてね」
という事になるので、
「よけいなことに、身体の回復のエネルギーが取られないから、
身体の回復が早いんだ。１年後の発病や、急死もないしね」

昔の人の知恵と経験」は、「故人の魂を弔う」という理由で、
実は、
「遺された人の身体と心の回復を図るための、
喪に服する期間の１年間だとおもう
すばらしいよね。優しいよね、しきたり、、って。じつは。」

と石川は申します。

なかなか「一年喪に服す」ことはできませんが、
極力、目には見えない「身体が受けたショック」を癒すために、
本当に、「お体をご自愛なさっていただきたい」。

できるかぎり、養生していただきたいと、
おもっています。