家族3人で、観劇に行ってきました。
場所は高円寺の明石スタジオという小劇場です。
金城孝祐氏主宰の劇団「無敵」の旗揚げ公演でした。
とろろ丼さんがファンなんですよ。
4年前のムサビの芸術祭で、「インプロ研究室」という即興劇のサークルの公演にはまったのがきっかけで、以来、「インプロ研究室」や「劇団むさび」、その他、関係しているお兄さんやお姉さんが出演している舞台の情報をチェックしては観にいっていました。
特に、昨年の「劇団むさび」の春公演「虚の花…怪人マッキントッシュ」と
同じく「劇団むさび」の芸術祭公演「アケオメスト」は、それぞれ2回づつ観にいって、
まぁ、ものすごく入れ込んでいたので、私も「アケオメスト」は一緒に観劇して、
とってもたのしみました。
で、その金城さんの主宰する劇団の旗揚げ公演です。
しかも、事前に入手したフライヤーなどで見るキャストやスタッフは、
彼女が見覚えのある人たちがずらっとならんでいたので、
ネット予約して観にいったのでした。
↓公式HP
http://gekidanmuteki.web.fc2.com/
http://gekidanmuteki.web.fc2.com/info.html
http://gekidanmuteki.web.fc2.com/muteki.html
劇の内容は、ちょっと一言では書き表せないですね。
いや、テーマもストーリィもシンプルといえばシンプル…
患者の治療よりも医学の真理を求めるなぞの医療者集団が、
「医学の真理」を求めて、一人の女性を追いかけ、月蝕の夜に秘儀によって「医学の真理」を手に入れようとするが・・・
というお話。
ただ、常識を超えた様々な設定があるので、これではまったく紹介になっていない・・・
お話をずっと書き起こすとさらにわけがわからなくなる、けど、ちゃんと感動できるし、泣けます。泣けました。
演劇のスタイルとしては、前衛・アングラっていう感じなんですかね?
私はあまり知らないのだけど、
学生のころ、観たテント劇団「り団」(「り」の字が思い出せない・・・)とか、「風の旅団」とかを思い出しました。
でも、もっと洗練されているっていうか・・・
だいたい、私が「り団」を観たのは83年の大学学園祭公演で、
金城さんが生まれる前のことなんですよね・・・
「風の旅団」を観たのは、たぶん・・・85年か86年くらいだったかな・・・八幡山公演。
公園というか空き地に張ったテントでの上演で、客席が足らなくなってきたときに、トラックを横付けして荷台を追加の客席にしていた。
たぶん、今から思うと、あれは八幡山という場所での上演にものすごく意味があったんだと思う。
さて、劇団「無敵」の公演「清潔」に戻りますが、
戻っても、芝居の本筋とはちょっとずれた感想
なぞの医療者集団のネーミングが、
カリスマ医師「デリダ」
その弟子「ドグマ」
さらにその助手「フーコー」と「バルト」
「デリダ」の息子で医学部受験生「ガタリ」
↑
これにうちの家族はウケまくりでした。
いや、ネーミングの元ネタは、デリダ、バルト、フーコー、ガタリは、哲学者・思想家のお名前(なつかしのニューアカ、ポスト・モダン・・私の青春時代に流行りました・・いや、流行り廃りとは別に偉大な思想家だと思いますけど、難しいんですよ。)、「ドグマ」は「教義」の意味の言葉から来ているのじゃないかと(いや、ドラクエという線もあるけど)思いますが、
実は、『魔方陣グルグル』に、サブキャラとして、ガタリさん、バルトさん、デリダさん、がでてくるんですよ(登場順)。
どうも、その名前を聞くと、衛藤ヒロユキ先生のマンガの絵が頭の中にぼわ~んと出てきてしまう。
とくに、デリダさんが、へんな髭に三角帽子をかぶった怪しげなおっさん魔法使い(設定52歳らしい)で、なかなか重要な見方キャラなんですけど、見た目がいかにも怪しい変な人なんですよね。
で、その同じ名前の役のカリスマ医師(?)「デリダ」さんは、金城さんが演じていた、これも相当怪しい格好でした。最初の登場から、髪も眉も剃って顔は白塗りで、素肌に黒のビキニパンツと黒の上着一枚だけなの。行動も怪しいの。
うん、やっぱり金城さんはスゴイ。