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カテゴリ:原発
平井憲雄さんの「原発がどんなものか知ってほしい」を紹介します。 平井さんはプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門でした。 20代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。 一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、 原発の中のことはほとんど知っています。 以下、平井さんの文章からの抜粋です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、 三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。 また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、 決してゼロにはなりません。これが非常に怖いのです。 どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。 原発を見学した人なら分かると思いますが、 一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、 職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、 それは当たり前なのです。 きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。 私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。 癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。 でも、私の母が何時も言っていたのですが、 「死ぬより大きいことはないよ」と。 じゃ死ぬ前になにかやろうと。 原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1997年1月逝去。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 是非多くの方に読んでもらいたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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