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カテゴリ:當間紀子(子ども幸せ研究所)
こんにちは、當間です。
アメリカの新しい大統領、オバマ氏の 所信表明演説を聴いて、 ああ、かの国もいよいよ変わって行くのかな なんて思ってしまいました。 特にそう感じたのは、例えば、 銀行に対する財政支援について語った 次のようなくだりです。 「私の仕事、そして我々の仕事は、 問題を解決することだ。 我々の仕事は、責任の感覚を持って統治することだ。 私はウォール街の重役たちの利益のために、 1セントたりとも支出するつもりはない。 ただ、私は、従業員の給与を支払えない小企業や、 貯蓄しても住宅ローンを組めない家族を助けるためには、 あらゆることをするつもりだ。 これが目指すところなのだ。 銀行を助けるのではなく、人々を助けるのだ。」 (asahi.comより) まだ演説がなされたばかりで、 本当にその内容通りのことが行われていくのか については分かりませんが、 大統領が言ったのだから、アメリカ国民は期待する。 就任式の緊張した姿とは打って変わって、 大統領である自分自身をすっかり受け入れた感じの オバマ氏の演説を聴きながら、 つい、筒井康隆さんの「美藝公」という小説を 思い出していました。 容姿端麗で歌にも踊りにも秀でた政治家だけが、 国民の代表として国会議員に選ばれる。 歌に政治家としての信念と きちんとした政策が盛り込まれていなくては ダメなんです。 歌と踊りに最も秀でた議員が首相になれる。 その首相は、尊敬の念を込めて 「美藝公」と呼ばれる。 小説なのに、大判で美しいイラストが施され、 まるで絵本のような装丁。 いかにも筒井さんらしい風刺が効いた1冊でした。 出版されたのは、私がまだ学生だった頃。 歌や踊りまでは要求しないけれど、 中身=政策を何とかしてくれ。 そのくらいのことは、当時も思っていたかな。 たいして関心もなかったくせにね。 今読んでみたら、どんな印象を受けるかしら? 本棚の奥に仕舞い込んだままで、 引っぱり出すのに随分苦労しそうです。 アメリカは変革に向けて 一歩踏み出したことになるのかな。 そして日本は、跳躍の前に 全身を縮めて力をためているところかしら。 それとも、これからががもうとしているところ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 26, 2009 03:28:48 AM
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