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カテゴリ:めだかfrom冒険遊び場
日本冒険遊び場づくり協会の嶋村です。
最近、子どもの遊びに関わる活動の評価をどうするのか、 という話があちこちでされることがあります。 先日も、児童館職員有志の勉強会に参加していたところ、 そういう話題になりました。 特に近年の指定管理者制度導入の動きの中で、 次の指定管理契約を確実にするためにも、 「来場者数」を稼ぐために、イベントの数を極限まで増やし、 いかにイベントを詰め込むかに必死になっている運営者と、 その下で働く職員たちの実感のギャップが広がっています。 来場者数の多さも、苦情や事故の少なさも、 見た目では大切な要素ではあるものの、 来場者数が多ければ質が高いかというと、 実はそうでもないのです。 「子どもの視点から見たときには、 人数が多すぎると、遊び場として機能しなくなる」 という視点を持っている行政の方もおられますが、 なかなか少数派のようです。 また、以前からも指摘されているように、 それ自体が資産を生み出さない と考えられている子どもの活動や施設では、 「いかに予算を減らすか」 ということが最重要課題となっているため、 「研修費は必要ない」 というところもあることがわかっています。 みなさんにも伺ってみたいのですが、 「来場者数」「イベントの数」「事故や苦情の数」など以外に、 「子どもが遊ぶ場としての実践」の質を評価でき、 行政や社会一般の人たちとも共有できる「軸」には、 どのようなものがあると思いますか? これは、子どもが遊ぶ場に関わる仕事をしている人たちが 力を合わせて作り上げていく必要のある課題でもあると思います。 そして、以上のような現状を把握するための調査研究も必要でしょう。 ちなみに、労働組合の発達しているイギリスでは、 行政区単位/その中での職場単位の組合ではなく、 業種別の単位として、 「プレイワーカー・ユースワーカー・コミュニティワーカー組合」 というものが存在していました。 組合という形態だけが、 働く人たちの現状を突破できる手段だとは思いませんが、 多くが非常勤雇用で働き、 「官製ワーキングプア」の象徴でもある 「子どもが遊ぶ場に関わる大人たち」が 言葉を持ち、手段を持ち、 声をあげられるようにしていく必要があると考えます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 18, 2009 08:01:11 AM
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