令和マインドなんすかね?
最近は店の定休日の水曜日も仕事してます。まぁ最近というか以前から、営業日に入らない仕事を休みの日にやる事は日常化してたけど。最近うちの店によく来る若いお客さんがいて、学生時代から休日は近場のサーキットで草レース参加してるような子なんですが今年から新社会人だそうです。この前、こんな会話をしましてね。「残業代も出ないのに仕事の後の飲み会って参加しなきゃダメですかね?同期とか上司とか結構頻繁に週末誘われるんですけど」俺「別に強制じゃないから行きたくなきゃ行かなくていいんじゃない?」「野村さんなら参加しますか?」俺「新しく入った会社なら積極的に参加するかもね」「プライベートの時間も拘束されるのなんだかなー。次の日朝早くから走りたいし」俺「拘束だと感じるなら出なくていいんじゃない?オレは親睦深める方がオレにとって得だと思うから出るけど。」「参加しない事でボクの評価が下がるんだとしたらおかしいし」俺「下がりはしないんじゃない?ただ、参加してる同期の評価が上がることで相対的に抜かれる可能性はあるけど」「休日出勤とか今後あるのかなぁ」俺「俺は毎週のように休みも仕事してるけどね。」まぁ、オレの場合は休みも仕事してるというよりは「毎日が休みだけど仕事してる感覚」に近いけど。個人事業主だしね。『仕事』というものに対する認識がオレとは20歳近く離れてる平成っ子とは違うんだろうとは思うわけだけど、根幹は昔から変わらんと思うんだよね。「仕事の後の飲み会に参加すべきか?」は強制じゃないなら参加しなくていいとは思う。ただ、俺はそういうたぐいの集まりは結構進んで参加する。酒も飲めない下戸なのに。理由はシンプルで「職場でできない会話とかから相手の事を知れたり理解が深まる事があるから」だな。「拘束される」「嫌いな人がいる」とかならオレも行かんと思う。ただ、断り方や物言いは最大限の配慮をするけどな。「残業手当も出ないのに参加したくない」を公言してしまうと、どうなるか?会話というのは言葉として出してない部分も伝わる。一言で言えば「金もらえないなら、あなたたちと飲みたくない」と言ってるように伝わるわけだ。オレがもし上司側で誘う側だったとして仮に誘った部下や後輩から「残業手当は出ますか?」と言われたら?「俺らはプライベートで飲むが君が仕事として飲むというならオレが日当払ってやる。ただし、世間で酒飲んでるだけで金取れるのはホスト、ホステス、キャバ嬢、コンパニオンくらいだ。キミにはオレらを楽しませるために全力で日当分はプロとして働いてもらう。」と言うかもしれない(笑)そらそうだろ?ホストやキャバ嬢が客の金で酒飲んで給料までもらえるのは、彼らがプロで客が満足するサービスしてるからだ。金稼ぐって甘くないぞ。まぁ、多分そんな事を言ったら不参加で終わりだろうし、逆にそこで「任せてください!」と乗り気な奴なら面白そうだからオレも祝儀切っちゃいそうではあるけど(笑)世間の会社には「就業時間」というものがあるな。雇用契約の中でも決められてるし法律でも週40時間とか決まってる。オレの認識ではこれは「最低限」だったりする。例えばプロ野球選手いますね?日々の練習メニューは全体練習が何時から何時までとか、試合ある日はシートノック何時からとか一応のスケジュールはある。じゃあ支配下登録されてる選手で、チームが定めた時間以外に練習してない奴がどんだけいるか?まず0だろ。ナイターがある日だとホームチームは13時くらいから全体練習とか始まるのかな。ビジターで試合開始二時間前くらいからとか。でも早い人は午前中からウエイト室でウエイトやったりグラウンドで走ってたり自主練を入れてから軽いランチ食って全体練習なんて人が多い。試合後もすぐシャワー浴びてホテル帰る人もいれば、練習グラウンドでバット振って帰る選手もいる。宿舎帰っても部屋でバット振ってる清原や落合みたいな選手もいる。社会人でも家で仕事する人なんかいくらでもいる。俺は家だとサボっちゃうし猫が邪魔するから職場で残って終わらすけど。上司と仕事の後に飲みに行く事が苦痛なら行かなきゃいいと思うけど、行って得るものを失うのは仕方ないとは思うよ。上司だって毎回付き合ってくれる後輩と酒も入って色々な話をすることで「こいつこんなこと考えてるのか」「こいつこんな面もあるのか」と理解するだろうし、それは自分という商品をアピールする機会でもある。まぁ栃木居た頃に酒癖悪い上司に毎回誘われ飲みの席で説教食らうのに堪忍袋の緒が切れて「会費払って説教食らうなら素直に聞く代わりにここ払ってください」とキレたオレもあんま偉そうな事は言えんけど。まぁ会社なので結果さえ出せばコミュニケーションも仲間も不要、1人でも実力で認めさせてやるぜという気概があるなら、それはそれでスタイルではあるけし難易度は無駄にあがるが気持ちはわからんでもない。30代半ばの頃の俺がそうだったんで。いや、俺これでも結構コミュニケーションは取ってた方だけど「会社は仕事しに来てるから友達作りに来てるわけじゃねぇ」とは思ってたし。当時の会社で横浜行った頃からかな、少し変わったの。通称、横浜男塾の名の通り男だけ30人くらいいた拠点だったけど、後輩をメシ食いにつれてったり仕事教えたりしてた中で集団の中での自分の立ち位置を認識して意識は少し変えたが。一番最後まで残って自分の仕事をしてる俺に妙に懐いて一緒に残る若手が3人いて、当然彼らは強制でもなく自主的にオレの手伝いをしてたんだけど、必然的にオレが帰るときに一緒に帰るからオレが飯食いに連れていく事になるわけで、毎回3人分のラーメンや炒飯を食わせるのは地味に財布に響いたが、まぁ自分の仕事手伝ってくれた日当みたいなもんだと割り切ってたな。その3人今はみんな出世して管理職側だからな。オレがもし今も会社に残ってたらオレの上司になってる。彼らが金欠の頃にオレが食わせてた晩飯の返礼が欲しいところだが、独立した俺に外注委託で仕事を頼んでくるのがソイツらだったりするんで、当時のラーメンや餃子の投資回収は数倍になって返って来てるともいえる。とはいえね、誘った時に「行きたくないな」と思われる上司ってのも情けないというか資質には欠けるのさ。仕事に意欲あって少なからず向上心がある新人なら、目指す先輩や上司の話は聞きたいと思うだろうしメシに誘えばホイホイついてきそうではあるし。少なくとも「めんどくさい」と思ってる人間を無理に誘っても面白くなかろうし、行きたくなきゃ飲みの誘いも断りゃ良いのさ。仕事に特に目標も意欲もなく金稼ぐためのバイトみたいな感覚の人間なら、上司や先輩に無関心だろうし就業時間以外で関わるのも億劫だろうし。むしろ新しいハラスメントがどんどん生み出されてる時代なんで、下手に後輩なんかに関わるとロクな事無いみたいな気もするし、放っておけばいいんじゃなかろうか?も正しい気はしないでもない。ただ、今年の春に新社会人になった人(そんな若い層でここ読んでる人がいる気配はないけれど)にオッサンから一言だけ助言するとするなら、これオレは事あるごとに会社内で上司にも後輩にも言ってた事なんだけどさ…「世の中、正しい選択肢が必ずしも最善の選択肢とは限らない」という事だけどこか片隅に覚えておくと損はしないと思う。「就業時間外だから飲み会に参加する義務はない」うん。正しいよ。ルールとしてはね。「仕事終わってないけど定時なんで残業減らせという指示もあるし帰ります」うん、正解。ルール的に正しい。ただ、おそらくいくつかある選択肢の中で、最善の結果を得られる選択肢が必ずしもその正解じゃないという理不尽が世の中には存在する。オレが勝手に思ってる真理だったりするが、若者が一番耐性が無いであろう要素がこの「社会の理不尽さ」だと思う。いや、ガキの頃から理不尽な事なんか多かれ少なかれ経験はしてるのだけど、少なくとも子供の頃は守ってくれる人がいたし、学校という組織は意図的にその理不尽さを緩和する方針の組織ではある。それが社会に出たら、どう見ても自分の方が仕事も頑張ってるのに要領よくサボってる同期の方が評価されるとか、同じミスでも自分は怒られたのにアイツは許されてるとか、仕事量はどう見ても自分の方が多くて貢献度も高いのに自分より劣る奴が昇給したり昇進したりとか、数え上げりゃキリが無い。今の時代はそういう理不尽を法律とかルールとか使って他力本願で何とかしようとする。自分の人生なのに他人のせいにしてるのは勿体なくないか?とは思うけど。昔の人間はそこまでインフラ整ってなかったんで自力で突破するとか開き直るとか全員なぎ倒すとか力技で打開するか、そこから逃げるしかなかった。世の中は理不尽なものだし、努力が必ず報われるほど甘くも無いし、無駄な努力がホントに無駄で終わる事もある。俺は面倒くさいから世の中のルールとか法律に頼るの辞めて、いつからか「自分はどうありたいか?」というオレ様天動説視点で自分の行動をジャッジするようにして随分と楽になったけど、このマインドは相当に能天気な奴じゃないと至らないマインドなのかもしれない。「男は人生の半分くらい仕事に費やすんだから仕事面白くなるような考え方した方が良かろう」というのは俺の変わらない行動理念なんだけど、今の人達は「なるべく働かず楽してさっさと稼いでリタイアしたい」みたいな人もいるからね。俺なんか多分、仮に手元に100億円あろうが何かしら仕事はするもんな。ウチの店に若者の客は多くないので、たまに会話するとジェネレーションギャップ感じるんだけど、その若い客から「5月の連休はいつからいつまでですか?」と聞いてきて「ここ20年くらい連休なんか縁が無いよ」と言ったら「なんで自分の店なのに休めないんですか?」と返ってきた。正確には20年は無いな。YSP居た頃はメーカーの休みに合わせてGWも5日くらい休みあったから16年くらいか。「自分の店なのに休めない」のではなく「自分の店だから休まない」だけなんだけど。まぁ、休んでどっか行く予定も無いしね。休みたきゃいつでも休める立場になると意外と休まなくてもなんとかなるのだ。いや、実は神田伯山が所沢のミューズホールで会をやると聞いたときに「近いしちょっと休んでチケット取ろうかな」と誘惑に負けそうになったが、その時期猛烈に忙しかったんで無理だなと。オレに嫁や子供でもいるなら家族サービスの日で連休とか休むかもしれないけど、独り身で猫一匹だからな。特に休んでまで遊びに行く予定もないけど、まぁペナントレース始まったし交流戦とかで阪神がベルーナドームとか千葉マリンに来るときに定休日が重なるなら行こうかな?くらいか。あ、でも去年ベルーナで阪神戦やってるから今年は甲子園か。ウチのデブネコ預かってくれる人でもいれば海外旅行でも初体験したいところだが、そういうことは溜まってる仕事を減らしてからだな。