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やすらぎへの道

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2005.01.03
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インドはやはりすごかった。

空港に着くなり闇の両替屋や物売りが群がってきた。

町は人であふれかえり、道端には土の塊になっているような老人がうずくまっている。

その迫力にうろたえていると、物乞いに「あなたにはお金がある、お金のないわれわれに与えるのは自然の摂理だ」と言われて、たじたじになったこともあった。

インドには日本人の旅行者も結構いて、なかには半年、1年と滞在している人も珍しくない。

長くいる人は個性的な人が多く、そんな人たちとの出会いもインドの魅力のひとつだった。

同じ宿になった人たちと毎晩のように夜遅くまでいろんな話をしていた。

そんなことを繰り返しているうちに、こんな風にいろいろな人が集まり、それぞれの思いを話せる場所。

そして、そこがきっかけで新しい人生を歩みだせるような、そんな場所が日本にもあったらいいなあと思うようになった。

もともと旅が好きで日本中を単車で駆け巡っていたし、調理の経験もあったので、ユースホステルかペンションのような宿を自分でやってみたいと思うようになった。

インドの次はパキスタンに向かいヒマラヤの峠を越えてシルクロードに向かう予定でパキスタンのビザを取得したのだが、国境付近で民族紛争があり峠が閉鎖されていることがわかった。

厳しいヒマラヤ越えの旅を前に上がっていたテンションがすっかり冷めてしまい、旅の疲れを急に感じ始めた。

特に一緒に旅していた文枝の気力や体力がそろそろ限界にきているようで、旅もこの辺で終わりにして日本に帰ろうということになった。





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最終更新日  2005.01.03 12:22:36
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