カテゴリ:やすらぎへの道のり
フォルスを始めて3年目になるとゲストの数も増えてきて施設が手狭になってきた。
特に個室を希望する人が増えてきて、増築をするか、建物を壊して新築するか、それとも別の場所に移転するか考えるようになってきた。 空気の澄んだ八ヶ岳は大好きな場所だったが、標高が1000mもあるため、寒いのがつらかった。 私たちは北国の生まれなので寒さには慣れているが、東京や関西から来るゲストの方には氷点下の寒さは厳しすぎるようだった。 11月から4月までは冬で、一番寒い1~2月の最低気温は連日マイナス15度にもなり、日中も氷点下の日が続く。 温かいところだったらゲストももっと気持ちよく過ごせるのではないか。毎年冬になると文枝とそんなことばかり話していた。 また、フォルスのお風呂は家庭用より少し大きめのお風呂が2つだけだったので、毎晩近くの日帰り温泉に車で送迎をしていた。 雪が降る日や路面が凍っている日は運転にもかなり神経を使った。 施設内に温泉があれば一日に何度でも入ることができるし、天気が悪い日も温泉さえあれば、温泉三昧の一日もいいではないか。 4年目になるとそんな思いがますます膨らんできた。 温暖で冬にも気軽に行けて、温泉があって、個室が何室か取れるようなそんな施設に移ろう。 ただ、施設を移転させるだけではなく、その施設を核にして、近くにお年寄りや社会とうまく関われなくなっている人達が一緒に暮らしながら、社会復帰できるような施設も作りたい。 そして将来的に、そんな施設が一体となってその周辺が現代人のやすらぎの里になっていけたらと思うようになってきた。 小淵沢で始めたころは食生活からライフスタイルを改善していこうという考えから「ライフスタイル改善センター・フォルス」という名称にしていた。 「フォルス」とはFood(食)とHealth(健康)を合わせて自分で作った言葉だった。 しかし、5年間施設を運営してみて、少しずつ自分の気持ちも変化してきた。 なかなか普段の生活ではライフスタイルを変えようと思っても、現実には難しい人もいる。 そんな人にも、ここにいるときだけでも、やすらぎを感じて欲しい。 そして、そんな体験の中で、その人なりの気づきを感じてもらえれば嬉しい。 そのような思いを込めて新しい施設は「やすらぎの里」という名前にすることにした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.01.19 22:08:42
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