あたたかみとやりきれなさとユーモアと。
桜桃忌は雨が多いなあ。梅雨だからだけど、それでも雨が多い気がする。6月19日は、なんとなく「あ」と思う日。初めて人前で読んだ(高校一年生)本が「斜陽」で初めての収録が「雪の夜の話」で ( まだiTuneに出てるみたい! )初めての長編収録が「人間失格」ツイン朗読で「葉桜と魔笛」もやったことあったなあ。「待つ」はまだ納得がいかなくてライブで読めてはいないけど、実は、けっこう前に収録したことがあったり。一番縁のある作家です。悦子も、よく太宰を読んでましたね。中学校の時は、「走れメロス」大学生になってからは、全集を買っては読んでいます。彼女の日記には本当にたくさんの本の名前が出てくるのだけど太宰に関しては、なぜか「走れメロス」以外は題名が出てこない。ただ、太宰の作品を読む、とあります。「太宰の視点には、あたたかみとやりきれなさとユーモアがある。」いろいろな捉え方ができる「作品」をそう言い表した彼女の言葉にもあたたかみとやりきれなさとユーモアがあってだから私は好きなんだなあと思う、桜桃忌。やっぱり今年も、雨が降っています。