それでは、楽しいエイプリルフールを!
ほくろのない男その男は、ある日自分にほくろがないことに気がつきました。目の中からお尻の穴まで探したのですが、ほくろが一つもないのです。男は困ってしまいました。「ほくろのない男」って何だかはずかしいじゃないですか。これは誰にもばれちゃいけない。一人でシーっとやりました。うまくいきました。彼のほくろ不備は何年たっても、誰にも全く気づかれません。やったあ!めでたしめでたし。そんなわけで、彼は、ほくろについて忘れていったのでございます。しかし、好きな女の子ができて、男はまたほくろなしが気になるようになりました。どうしようどうしようどうしようどうしよう。眠れない夜に耐えられず、とうとう男はほくろの作り方を聞きに行ったのでありました。「おしょうさん、ここはひとつ、ほくろの作り方を教えておくんなせえまし」「いいけれども、君にはほくろが全くないのかい?」「い、いえ!そんなことはありません!あります、あります、あります!」次の日、彼の左手の真ん中に点のような3つのほくろができました。念願のほくろ。でも、彼はそれが嫌でした。5年後に、男は好きな女の子と結婚します。彼女は正直な人でした。そして、ほくろを持っていません。彼のほくろも死ぬまで増えなかったそうです。おわり!