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ニーハオ中国

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2016/10/31
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カテゴリ:バイリンガル教育
前回、「子供の異文化体験」を読んで知り得たことを
わが子に当てはめ、9歳や11歳などで
わが子が中国から日本に移り住んだ場合
子供の文化的アイデンティティはどうなるか、
ということをシュミレーションしてみた。

ではつばめは、9歳や11歳で、
子供を日本の学校へ送り込むか。

答えはノーである。

ひとつは、我が家の状況から考えて現実的ではないということがあり、
また、そこまでして子供に日本人としての
文化的アイデンティティをどうしても身につけさせたいと
思っていないということもある。

むしろ、中国人とツーカーで分かりあえる
対人関係の文化文法をしっかり身につけることのほうが
うちの子供に限っていえば、
よいのではないかという思いがつばめにはある。

9歳とまではいかなくても、
中学校、あるいは高校からでも日本へ行かせれば、
最初は日本のクラスメイトのグループ集団に入りがたく、
日本人との対人関係に悩み、苦労することにはなるが、
次第に日本的な文化文法を身につけ、
二つの対人関係文法を身につけた
バイカルチュラルな人間になれるのでは、
という考えもなくはない。

が、言葉の面でもそうだが、
9~15歳頃といわれる対人関係文法を身につける敏感な一時期に、
ふたつの国を行き来して文化文法を身につけるということは、
下手したらどっちつかずになる可能性もある。
それをどっちつかずとみるか、
ダブルでおいしいとみるかは見方次第だが、
ここでつばめが考えるのが、
「それで子供は幸せか」
ということである。

小学校、あるいは中学校までの間に中国で築いてきた
友達関係をプッツリ切って日本に渡って
日本で1から人間関係を構築しなければならない環境に
子供を放り込むことが、
果たして子供にとって絶対にプラスだと
言い切れるだろうか。
それで得るものも当然あるだろうが、
失うものだって、少なくないはずだ。

また、そうしてバイカルチュアルな人間になったとして、
あっちもこっちも分かることが、
果たして子供にとって幸せなことなのか。
そうとも限らないだろう。
むしろ、どちらのことも分かるがゆえに
悩みを抱えることにもなるかもしれない。
全くの一文化環境で育って、
自分の持つ文化文法以外の解釈があることなんて
思いもよらないというほうが
かえってすっきりするんじゃないか。

とはいえ、日中ハーフに生まれた以上は、
言葉にしろ文化にしろ、人によって多い少ないの配分の差はあれ、
両方のものが混ざった形になるのはこれはもう至極当然のことだろう。
(また親の都合などで、どうしてもその数年間のうちに、
 二つの国をまたぐことになる子供だって数多くいる。)

それを必要以上にプラスとみて有頂天になったり、
また逆にマイナスとみてわが身を悲しむのではなく、
それをただ事実として受け止め、
そんな自分を肯定し、自分なりに
個性や強みとなるものを生かして生きていってほしい。

つばめはただ、そう思うのである。





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Last updated  2016/10/31 01:06:41 PM
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