カテゴリ:バイリンガル教育
さて、ハンガリーのある先生から、
ドイツでは「継承語」ではなく、 「出自語」なる言葉が使われていることを 教えていただき、つばめの中で さらに考えが深まりました。 出自という言葉は、必ずしも血縁を表さないようで、 血縁のあるなしというところに視点を向けた場合、 では、血縁のない親から受け継ぐ、子供のメイン環境にない言葉については、 これも「ルーツ言語」に含まれるのかということについて、 さらに思いをめぐらせました。 私の感覚では、養子縁組などで親子になった場合、 血のつながりのある言葉(かつ、子供のメイン言語環境にない言葉)が 「ルーツ言語」ではないかという気がしています。 例えば、アメリカ人に引き取られ、アメリカで暮らすことになった 中国人孤児の場合を考えると、 戸籍上の親はアメリカ人となっても、血のつながりのある言葉である 中国語がその子の「ルーツ言語」になると私は考えています。 逆に、そのアメリカ人の戸籍上の親と一緒に、 中国で暮らすことになった場合、英語はその子にとって 「ルーツ言語」といえるのかどうか、ということですが、 まぁ、ずっと生活を共にする中で 家庭で親から英語が伝わるという意味から考えると、 それはルーツ言語に相当するような気もします。 しかし、私はルーツという言葉に血のイメージを強く感じており、 血のつながりがあるかないかということは その人にとっての言語の位置づけに かなり重要なポイントを占めると考えているので、 私の提起する「ルーツ言語」の定義は、 「血のつながりのある言葉」で、「子供のメイン言語環境とは異なる言葉」 をとし、上記のような血のつながらない戸籍上のアメリカ人の親と 中国で暮らす中国人の子供にとっての英語等は、 「ルーツ言語相当(しかしルーツ言語ではない)」と考えたいと思います。 つづく。 (MHBメーリングリスト 2017年3月25日 自分の投稿) ↓チビちゃんの小学校の参観日。 黒板をスライドすると、後ろからディスプレイ画面が出てきて、 パソコン画面を映し出したり、 先生の手元と資料を写すプロジェクターになったりします。 また、先生も、絵カードなどを利用して 大変工夫した授業を行っていました。 IMG_2832 posted by (C)つばめ IMG_2828 posted by (C)つばめ IMG_2849 posted by (C)つばめ ↓音楽鑑賞の授業。 IMG_2848 posted by (C)つばめ 日本の小学校との違いは、 校庭が狭く、土や植物などがないこと。 きれいで先進的なんですが、 なんとなく無機質な感じがします。 休み時間に校庭で思いっきり身体を動かして遊ぶ ということができないのがかわいそうだな、と思います。 (休み時間に外に出てはいけない。) 運動不足を補うためか、授業の合間に教室で行う ミニ体操の時間があります。 ↓ IMG_2855 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/05/27 06:24:39 PM
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