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2018/05/27
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カテゴリ:仕事・日本語教育
今回の学術交流会
「植民地における日本語教育を考える――台湾、満州を中心に」
は北京日本語教師会の定例会を兼ねていて、
定例会の一部に学術交流会が組み込まれていました。
普段なら、学術交流会は参加費を徴収するのですが、
今回、教師会参加の方は参加費無料、
食事代だけ実費徴収という形になっていました。

つばめは結局元の用事が長引き、
教師会定例会&学術交流会には大幅に遅れて
参加したのですが、行ってみてびっくり。

つばめの頭の中では、会場がいっぱいで、
遅れていくと席がないのではないかと想像していたのですが、
ドアを開けると、まず誰も座っていない
がらんとした円卓テーブルが目に入り、
一瞬、会場を間違えたのかと思いました。
もう一つのテーブルに視線を移すと、
学術交流会責任者と、まもなく開催される日本語教師会杯の責任者、
その他わずか4名の方が円卓の半分ほどに座って
植民地主義と日本語教育について
持ち寄ったレポートをもとに討論をしているところでした。
4人のうち、2人は歴史関係の研究者、
後の2人は日本語教育関係の研究者の方です。

そのあまりの人数の少なさにびっくり。
研究者でもないかぎり、一般の日本語教師は
このようなテーマにはあまり関心がないのでしょうか。

『過去の日本語教育の歴史を踏まえておくことは、
 現在、日本語を海外で教えるものにとっても
 不可欠といってよいほどに重要なものに思われる。』

という学術交流会責任者Yさんの認識は、
現実の多くの日本語教師の認識とは
異なるものだったのかもしれません。
つばめの想像とは大きく違った学術交流会の様子に
驚きを隠せませんでした。

ほとんど終わりかけにやっと会場に到着したつばめは
報告者の発表を聞くことはできませんでしたが、
いただいた資料から、
台湾における日本語教育(台湾人の反応、高砂族に対する日本語教育)、
満州における日本語教育(満州における日本語教授法)などについて
学ばせていただきました。

植民地における日本語教育は
日本国民を作るという「国語教育」の性質があったとはいえ、
日本語を母語としない人に日本語を教えるという点でいえば、
戦前の植民地で行われた教授法や初級文型シラバスなど、
現在の「日本語教育」につながるものが
多くあるようだということを知りました。

報告者のYさんは、

・植民地における日本語普及は、植民地の異民族を皇国民として
 取り込むことに究極の狙いがあった
・植民地の異民族には日本語が押し付けられており、
 ほかに選択の余地はなかった

と指摘し、報告レジュメの最後は、

『戦前の日本語教育も軍事に従属する形で進んでいたことは
 忘れられるべきではない。』

という言葉で結ばれていました。

1人の日本語教師として、
過去にこのように強制的な日本語教育が行われた
歴史があったということ、
言葉の教育がやりようによっては
武力にも勝る侵略にもなり得るということは
忘れてはならないと、強く認識させられた1日でした。

↓1年生のふたり目ちゃん、初めて「紅领巾」という
 赤いスカーフを配布され、うれしそうに校門を出てきました。
 聞くと、この赤いスカーフは中国国旗の切れ端なのだと
 誇らしげに話してくれました。
 毎週月曜日の朝の集会で国旗掲揚があり、
 中国国旗に向かってこうして敬礼しているようです。
初めての??巾
初めての??巾 posted by (C)つばめ





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Last updated  2018/05/27 02:35:15 PM
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