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カテゴリ:雑考あれこれ
今日は以前当ブログで紹介した絶品イタリアン・レストランにディナーに行ってきた。一緒に食事したのは、大学院時代の後輩。本当はいかにディナーがおいしかったかを写真で表現しようと思うのだが、なぜか写真をアップロードできないので、できたらすばらしい料理の数々を披露したいと思う。
彼女は、アメリカから高校にいきそのまま、大学、ちょっとインターンなどを経て大学院にいき、日本で就職して1.5年。 どうも、とりあえず目の前の仕事はこなせるようになり、ちょっと中長期的に考えるだけの余裕がでてきたあたりのようだ。そうなると、人間、漠然ながらも今のままでいいかしらん、という気もちょいとは起きる。 まあ、社会人ならば一度は感じる健全な不安といってもいいだろう。が、社会人の第一関門は、この不安といかに向き合うか、ではなかろうか。この不安を飲みで紛らわせたり、趣味などで逃げたりばかりしていると、自分に自信のもてない大人になるように思える。(わずかながらの経験則上の話だが) まあ、私の場合は自分を大改造しない限り目の前の仕事さえもおぼつかない状態だったので、あまりゆとりはなかったが。あまりにだめだめちゃんだったので見るに見かねてか(?)、当時の上司にずいぶんお世話になったものである。かといって、口の悪くて厳しいと言われている人だったので、我ながらよくがんばりました。(本当はやさしい人なんだけどね)傍目からは妹のようにかわいがってもらっているように映っていたようだが、当時はそんなことはかけらも思わず、(というよりそんな余裕もないのが実情だが)昼間自分の書いた書類は上司の罵倒、論理的な攻めでぼろぼろにされ、徹夜で修正をかける毎日。 そんなの1.5ヶ月くらいやったっけ。そういうときって、できない自分が情けないのだけれど、追い討ちをかけるようにいわれたのが、「困難なときに直面したときにどう行動するかで人間の価値が分かる」。なるほどー、と非常に感心したんだけれど、ますますプレッシャーが高くなる。 それでもいい加減たたかれるのが予想できるので、ある日先に「言葉足らずですみません」と謝っておいたら、上司の意外な一言。「やっと分かったか」この言葉ではっと気づいた。あ、最初っからできなくっていいんだ。それまでできないのがおかしいと思って、自分を責めてみたりしていたけれど、そりゃ最初はできなくて当然だ。それをできるのが当然と思ってあがってあがいていると、あせるばかりでますますうまくいかない。 そう思った瞬間、すーっとプレッシャーがぬけたというか、いらない肩の力が抜けた感じで、それからラーニングカーブ急上昇。そうなると、不思議なものでだんだん自分にいっぱい足りないものがあると思うようになって自己啓発系の本(「7つの習慣」とか。今でもオススメの本)とか仕事関係の本を読むようになったり、上司の仕事の技を盗もう(だって、上司が盗めといって素直に教えてくれないから)と努力したり。 大変だったけど、ずいぶん自分が成長したなと思える、濃厚な2ヶ月間でした。もう二度とやりたくはないが。もう毎日睡眠時間が1.5時間はできないし、やりたくもない。 幸いにして人間、一度考え抜く経験をすると、所要時間がだんだんと減っていく。最初は徹夜をしないと考えきれないものが、やがて7,5,3時間と減っていく。それとともに年を取るにつれ通常体力も衰えるので、トレードオフが生じる。とんとんとなるか、プラスになるかマイナスになるかは個人差だろうが、成熟するにつれどんどんプラスにいっていって欲しいもの。 そうはいっても、社会人を長くやれば通常肩書きもあがって責任範囲も大きくなる。各会社や組織内で大体この年齢くらいになるとこの肩書きとなる、という風に大体の目安もでてくるわけで、人間一生成長しても成長しすぎることはない。(多少年の割りに成長しているということはいえても) さらに、上からの指示通りに動くだけではだんだんつまらなくなってきて、いろいろ自分で考えるようになって、自分のプロジェクトを作ってまわそうとか思うようになると、俄然面白くなってくる。今がちょうどそんな段階かな、私。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 1, 2007 03:08:03 AM
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