変なじじい『ゆきのじょーお』

　深作版の忠臣蔵ですがらなーあ。
当時は、時代劇復活の第２弾として、作られましたがな～あ。

キャッチフレーズは、この当時に大手商社があっけなく、急に倒産しましたのでなーあ。
安宅産業といいますがな～あ。それと、主家断絶とをかみ合わせてなーあ、「赤穂は燃えてござるぞ！！」と言う宣伝文句でしたな～あ。
もちろん、内蔵助はねぇ、オーバーアクションの錦之助でしてねぇ
「今、赤穂に日本の全部が注目してる」なんて、台詞はまさに、そのものですなーあ。

いきなり、松の廊下の刃傷から、始まりますがなーあ。
それから、討ち入りに準備を、プロセス通りに進めて、実行するというパターンの映画ですなーあ。
めずらしく、本願成就から切腹までが描かれますな～あ。

　見せ場は、ときおり入る、立ち回りのアクションですがなーあ
まあ、今までのと、ちょいと違いますな～あ。

　浅野内匠頭は、西郷輝彦でしたがなーあ。出番が少ないですなーあ
でも、いびりの出番が少なくて残念だな～あ。

柳沢吉保は丹波訛りがひどく、臭かったな～あ。あの、嫌味なしゃべり方ですがな～あ。
ここでは、上杉の相手が色部図書ですがなーあ、芦田伸介で老獪な感じでした。
配下は小林平八郎で刺客を使って、大石を襲う。渡瀬恒彦でんがなーあ

　大石は、準備として不破数右衛門を、待機させて防衛する。アクションの見せ場作らなければねぇ・・千葉真一が死ぬものねぇ

　まあ、お涙頂戴という、場面はほとんどありませんで、クールに組織の対決として進んでいきますがな～あ。
　大御所の三船敏郎が、吉良邸の隣に住む土屋主税として、登場します。
赤穂の浪士が、吉良亭を探索して見つかって塀を越えて逃げ込んできたときの、対処と、討ち入りの際の対応と２度出ますが、もうアップには耐えられない年齢だなーあ。それでも、敢えて起用ですかーあ。

　まあ、こんなところですがな～あ。

挿話を２つ、あげておきましょう。

先ずは、赤穂の家老の大野九郎兵衛ですが、算盤はじいてさっさととんずらするのは、珍しくもないが、大石を訪ねて、山科にやってきて、紹介状を書いてくれと頼みに来るんですがな～あ。
私財を受け取るに、大石の書面がないと請け出せないというのでな～あ。
赤穂の討ち入りを世が期待しているオリに、せっせと自己チューに走る。まあ、この方がまともなんですがな～あ。
　それが、このとき大石が刺客の襲撃を受けて、大石と間違って大野が殺されます。史実ではありませんがなーあ。藤岡琢也が絶妙な味を出してますがな～あ。

もう一つは、誰を目出させるかですなーあ。近藤正臣でしたなーあ。
討ち入りに、参加せずに挫折する若者、橋本平左、はつの挿話ですがなーあ。
はつは廓で働き金を稼ぎ、左内は酒浸りの生活ですがなーあ。
そして、はつからの無理心中ということで、果てるんですがなーあ。
赤穂に早駕籠が到着したときは、この２人の結婚式でしたがな～あ。
まあ、これも、かなりオーバーにメークーされたものですがな～あ。
はつは原田美枝子でしたがな～あ。

（おまけ）沢田ふじ子の小説の一つに「忠臣蔵悲恋記」があり、そのなかに「しじみ河岸の女―橋本平左衛門とはつ」というのが、ありましてな～あ。こっちの方が、納得できますがな～あ。

まあ、映画界のオールスターですからな～あ。
ごった煮って感じですがな～あ。

　印象に残ったのは、岡田茉莉子でしたがなーあ。さすがに、魅せますなーあ。
存在感に圧倒されました。大石りくの役でしたがねぇ・・
旦那が撮った映画ではなーあ、あまりぴたっと来ないんですがな～あ。
他の監督の映画では言い作品が多いな～あ

明日は、義士祭が行われますなーあ。だって、赤穂だけでなく、東京や山科でもねぇ・・
ＮＨＫＢＳでは、稲垣浩の「忠臣蔵　花の巻」が放映ですなーあ。