テーマ:鬼平犯科帳を読む(128)
カテゴリ:本
文春文庫「鬼平犯科帳(一)」に収録されてまんがなーあ。
厩橋にある居酒屋豆岩の主人は岩五郎で、これが密偵でんがな~あ。この家族の物語でんがな~あ。 店に乞食坊主が来た、そしていい女房を貰いなすったねといい、家族のことも見抜いていて、今の暮らしに背いちゃ行けないよといい去っていったのだ。岩五郎を家族のことまでよく当たるので驚いたのだ。 かつては盗人の岩五郎、足を洗い、年上の女房と一緒に、一家団欒の小さな幸せな生活をしている。 岩五郎の思い出は、父親が作ってくれたどじょう汁なのだ、その暖かさが忘れ慣れないのだ、そして父親を大事にしているのだ。 ほっこりするとお話でんがな~あ。 だが、そこに彦蔵がやってきたのだ、そして、海老坂の与兵衛に引き合わされたのだ。 盗賊の手本のような仕事をする人の下で、一度だけ仕事をしてみたいとと岩五郎は思うのだ。 だが、与力佐嶋に恩義があり、それで密偵となったのだ、それで、密告しようかどうか悩み抜くのだった。 そして、結局は坊主の言ったように、自分の暮らしを守るために、与兵衛を密告してしまうのだ。 だが、すぐに一家は夜逃げをして、江戸を離れてしまったのだ。やっぱり、居づらかったのだろう 乞食坊主は、剣友岸井左馬之助の変装で、たまたま立ち寄ったら、親切にしてくれたので、これは役に立つ男だと思い、今の暮らしを守れと助言して立ち去ったのだと平蔵に話すのだ。 鬼平の中ではちょいと珍しい、人情話ではないかなーあ、盗賊も血を流すの嫌い、刃物は持ち込まないという理想的な盗賊と、この話は出来すぎてるがな~あ。 岩五郎の父親へのいたわりのシーンの人情話的要素もありまんがなーあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/12/06 12:32:25 AM
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