テーマ:鬼平犯科帳を読む(128)
カテゴリ:本
![]() 荒金の善右衛門の手下であった海坊主の弥市は、捕らえられて拷問に耐えられなくなって、全てを吐いた、そして、親分達は捕らえられたが、縄抜けの源七だけが逃亡した。これが、5年前のことだ、佐嶋の計らいで、密偵となった弥市は、盗賊改めの援助でめしやを出してもらい、店をやる方々情報を提供している。 そして、佐嶋の薦めで女房を貰えというので、夫婦で店をやっているのだ。平穏な生活が続いていたので、こんな暮らしが出来るはと、弥市は喜んでいた。 だが、乙坂の庄五郎が現れてからは、落ち着かなくなるのだ、源七が江戸に戻ってきて、裏切り者を許さないと狙っているというのだ。 佐嶋に相談すると、保護するから、家から出るなといわれてたので、病気ということで伏せっていた。 だが、庄五郎は頭こそ違え、盗賊の仲間で、手助けを頼まれるのだ、弥市は錠前造りの名人なので、助けて貰いたいという、一度きりでいい、そのかわり、源七の居所を教えるというのだ。 鍵造りの間、出かける亭主に不振を持った妻が跡を尾行したりするのだ。きっと女が出来たのに違いないとい思ったからだ。 そして、鍵が仕上がり、いよいよ押し込みの当日、鍵さえあれば、お前に用はないと、弥市は殺されてしまう。実は、源七と庄五郎がつるんでいたのであった。鍵が出来るまでは手を出さないと示し合わせて忍んでいたのだ。 一味を見張っていた、盗賊改めにより、一味は逮捕されるが、惨殺された弥市の亡骸をみて、女房にどう知らせるが、いっそう行方不明になったといっておいた方がと鬼平はいうのだった。 悲しい、密偵の末路でんがな~あ。せっかく幸せをつかんだように思えたが、裏切った過去はというやつでんがな~あ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/12/19 07:19:49 PM
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