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京都旅行2日目 今宮神社から ほど近い所にある「大徳寺」へ 大徳寺は臨済宗大徳寺派の大本山で 京都の五山の一つ 広大な敷地には南から北に向かって 勅使門・三門(金毛閣)・仏殿・法堂などが並んでいます 三門(金毛閣)の2階部分は千利休が寄進したのですが そこに自分の像を置いたとして秀吉に切腹を命ぜられたのは有名ですね 数体の仏像の他に雪駄履き姿の利休像もあって お茶好きの秀吉が大徳寺でお茶会があれば この門を潜ることになるけど その頭上には 雪駄履きの利休がいる・・・ 「天下人」に ここを通らせるつもりか・・・と 難癖がつけられ やがて切腹に追い込まれる・・・ 原因は当然 他にもあるんでしょうが なかなかうまくできた話ですね でも 豊臣家はその後 家康に 方広寺の鐘の中に「国家安康」「君臣豊楽」の文字があると これこそ正に難癖をつけられ 滅亡に追い込まれます 自ら生み出した「言いがかり」が 巡りめぐって還って来たのは 身から出た錆・・・でしょうか? 大徳寺の中には20あまりの塔頭があります 塔頭は もともと高僧を祀る伽藍の一つでしたが 室町後期からは それと兼ねて諸大名が自分の菩提寺とするために 大寺を囲むように建設されたいわば寺の別院を意味することが多くなりました 大徳寺は 利休の采配による信長の葬儀が秀吉により執り行なわれたことから 戦国武将が競うようにして ここに塔頭を造るようになりました そんな塔頭の中の1つ「高桐院」は 竹林のある片隅にひっそりとたたずむお寺 戦国大名で有名な細川忠興(三斎)が 父や弟を開祖として建立した寺院で 細川氏の菩提寺でもあります 青もみじに包まれた参道の石畳を歩いて玄関に向かいます この参道に他の観光客がいなくて こんな風に独り占めの写真が撮れるなんて 本当にラッキー 竹林を背景に カエデの木・緑苔・石灯籠だけで構成された静寂の庭 禅寺ならではの簡素さが心に響きます 紅葉の時期は本当に ため息が出るほどの美しさですが 青もみじと苔との緑一色の この時期が1番好き このお庭を眺めながらボーっとした時間を過ごすのが 最高の贅沢のような気がします ひんやりとした空気に心が落ち着き まるで静かな滝の前にいるような気がします この寺には 細川ガラシャの墓があることでも有名 この細川ガラシャの実父は明智光秀で 信長の葬儀が行われたことを考えると因縁めいたものを感じますね 細川忠興は茶人としても有名で 千利休の七哲の一人とされ千利休ゆかりの品も多くあります 書院は利休の邸宅を移築したもので 書院に続く茶室「松向軒」は 秀吉が(1587年)北野神社で開いた大茶会で使われた茶室と伝えられています 次回 続編は瑞峯院 大仙院です
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