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カテゴリ:アート!
サンタ マリア ソプラ ミネルヴァ教会には、
ミケランジェロのキリスト像がある。 ヴァチカンのサン ピエトロ寺院にあるピエタ 像同様に、ぴかぴかに大理石が磨かれている。 美術史の教授、ストリナーテイ氏に拠れば、 ミケランジェロは彫るのが大変早かったが、 そのあと磨くのにとても時間をかけていたという。 このキリスト像は1521年に教会内に置かれた が、究極を極める彼は、最初に作ったキリスト像 が気に食わず、新たに作ったのが、この作品であるという。 本当はこれも気に入らなかったらしいが、注文主が これでは作品を貰えずジマイに終わると心配して これで妥協したらしい。 当時、ミケランジェロは法王ユリウス2世のための 広大な墓の設計および製作をしていて、かなり 忙しかったのだ。 その後、反宗教改革の動きの一部である、トレント 宗教会議後、ヌードだったキリストに覆いが かけられることになる。 キリストがもっている十字架は、彼がかけられる にしては小さく、シンボルとしてのものである。 彼がもっているのは、棒に水とお酢を含ませた海綿である が*マタイの福音書*、これは最後十字架にかけられた際 キリストの口に水分を補給するために棒で海綿をつけたこと を語っている。 ミケランジェロはラッファエッロと共にマニエリズム の創始者として知られるが、確かにこの像も 頭を棒や十字架と反対方向に向けて、くねった動き を出していると言えよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.26 02:30:48
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