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カテゴリ:アート!
さて、昨日は2月から延び延びになっていた、
ヴァチカン美術館館長アントニオ パオルッチ 教授のレクチャーを聴きに再びローマ公会堂、 アウデイトリウムに。 (ローマ公会堂については前に書いているので 興味ある方は、それを参照) アントニオ パオルッチ氏は1939年アドリア海 側のリミニ生まれ、フィレンツエの史跡美術局 に貢献、2007年からヴァチカン美術館館長。 イタリアの美術館関係では重要人物のひとり。 伝統ある、ヴァチカン美術館を良い方向に変えた と言われている。 だが、つんけんしているところは全くなく、 ざっくばらんで、感じの良い紳士だった。 話しから、彼の教養の深さがうかがえ、ひどく 感動してしまった。 レクチャーのテーマは、ヴァチカン美術館の一部 になる、ラッフアエッロの「署名の間」について。 まず、「署名の間」がある場所の簡単な説明から。 そして、ラッファエッロについての説明。 「署名の間」は、有名な「アテネの学堂」があるところで、 知らない人は、ないだろう。 パオルッチ氏は、この「アテネの学堂」について、 ラッファエッロの「人類への考察」だと、またこういった テーマの作品は前代未聞だとも語っていた。 「署名の間」にある、そのほかのフレスコ画や、その他 の彼の部屋にあるフレスコ画について。 パオルッチ氏は、「聖ペテロの解放」が大変お好きなようで、 一度午後中このフレスコ画の前で過ごしたことがあるとも 言っていた。 現在も、ラッファエロの部屋については修復が行われて いるのだが、大部分は終わっているので、きれいなフレスコ画 を見ることができる。 ヴァチカン美術館内だが、公開されていない ロッジャについての簡単な説明と、彼の遺言と 言われる最後の絵、「キリストの変容」、これは ヴァチカン美術館内絵画館にあり、公開されている。 ラッファエッロの死については、梅毒が原因だったと 思っていたが、教授はマラリアだったと話していた。 ピカソがラッファエッロについて述べていたとは全く 知らなかったが、「レオナルド ダ ヴィンチは前もって 美を追求しようとし、ラッファエッロはそれを実現させた」 と言ったという。 レクチャーは2時間に及んだが、大好評に終わり、すぐに 今秋に始まるアウデイトリウムでの美術史講座が確定。 パオルッチ氏の再レクチャーが楽しみである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.22 22:13:59
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