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カテゴリ:アート!
フランチェスコ カステッリという本名だったが、彼が敬愛していた
聖カルロ ボッロメオから彼もそう呼ばれるようになったらしい。 (当時ローマにはカステッリという名前が非常に多かったので、彼の叔父 にあたる人がブルミニオと言う姓であったため、区別しやすいようにそう 呼ばれたという説もある。ブルミニオ→ボッロミーニ) もともと優秀な建築家を出す伝統がある北イタリアのロンバルデイア出身で、 彼のおじさんがサンピエトロ寺院のファッサードを完成したカルロ マデルノに なる。(ということで二人はローマのサンジョヴァンニデイフィオレンテイーニ という教会に仲良く眠っている) 石切工から出発した彼は、同時代のベルニーニと比べても出発時点から地味だった が、彼独自の美観、考えを受け入れてくれる宗教団体などに気に入られ、ローマで いくつか素晴らしい作品を残している。 私が大好きなのは、このブログでも取り上げたサンカルロクアットロフォンターネ教会、 ここは小さいながらによく出来ていて彼の最高傑作と思う。現在もスペインのトリニターリ 修道会が入っている。 それからサンテイーヴォアッラサピエンツア教会。教会内部は日曜日午前中しか見ることが 出来ないけれども、外側だけでも十分堪能できる。現在外側は修復中。 先日観て来たのは、オラトリオ デイ フィリッピーニと言う場所で、これはサンフィリッポ ネーリという聖人が作った修道会の建物。現在は様々な機関が入っているために通常はローマで 最も古い図書館のひとつになるヴァッリチェッリアーナ図書館のみ、予約して見学することが出来る。 ボッロミーニ作の図書館は、彼が考案した本棚や階段を含めて、彼の建築に対する考えが伝わって 非常に面白かった。 彼は派手に色大理石を使っていったベルニーニと違って、簡素に漆喰を使い、また色も3色に 押さえ、(白、グレー、薄い黄色)色で気が散らないようにと考えたらしい。 このボッロミーニは、気性が結構荒かったらしく、様々な所で仲たがいするのだが、最後60歳の終わり、 剣をついて自殺して亡くなってしまう。 彼の建築は今見てもとても斬新であり、後世の建築に影響を与えたと言われている。 個人的にもかなり好き。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.03.09 16:07:26
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