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カテゴリ:鉄道
超お久しぶりです。つっくんです。今日どうしても書きたいことがあったので、どこで書こうかと思っていたら、楽天ブログの容量が増えているらしいので、YUSCO通信を急きょ復活することにしました。また、よろしくお願いします。
とりあえずパスワードを思い出せるのはここなので、YUSCO通信2やYUSCO通信3は残念ながら更新できません。 今日12月5日、せっかく今まで米原ルートを推していた谷本正憲石川県知事も小浜ルートを支持したそうです。私的には馬鹿な判断だと思います。 先日、新聞に北陸新幹線敦賀以西、新大阪までのルートの試算が掲載されていました。それによると、米原ルートに比べて、建設費は小浜ルートで約3倍、舞鶴ルートで約4倍、工期は米原ルート10年に対して、どちらも15年とされていました。これだけ見れば米原ルート圧倒的に有利です。 距離 建設費 工期 敦賀-新大阪 米原ルート 50km 5900億円 10年 67分 小浜ルート 140km 2兆700億円 15年 43分 舞鶴ルート 190km 2兆5000億円 15年 60分 米原ルートに不利なこととして、新大阪まで一番時間が掛かる、せっかく米原に到達しても東海道新幹線のダイヤがいっぱいで、そのまま新大阪や東京に直通する余裕が現在はない(あくまで現在、将来は?)。また北陸新幹線と東海道新幹線の安全管理システムに互換性がないことも難しくさせています。 小浜ルートや舞鶴ルートを推す要因として、夫々の地域の地域振興や東海道新幹線のセカンドルートとして必要ということが言われています。 北陸新幹線敦賀以西ルートを工期を考慮して考えると、早くても米原ルートの完成は2030年前後、小浜ルートや舞鶴ルートでは2035年前後となります。その時にはリニア中央新幹線の品川-名古屋間が開通しています(2027年開通予定)。少なくとも北陸新幹線完成前に東京-名古屋間に関してはセカンドルートは確保されているということです。 小浜ルートの新大阪への所要時間が最速であることが強調されています。しかし一方、米原ルートの名古屋への所要時間が最速ということも見逃してはいけないことだと思います。先に開通しているリニア中央新幹線の名古屋-品川間が40分だということを考慮すると、金沢から東京に行くのに東海道回りが選択肢に入ることになります。横浜だと確実に東海道回り選択だと思います。 内閣府の将来人口推計によると、2030年において総人口は約1000万人減、15~59歳の人口も約1000万人減です。2040年においては総人口約2000万人減、15~59歳の人口も約2000万人減というお寒いことになっています。開通時期を考えると北陸新幹線開通頼りに地域振興というのはもう手遅れだと思います。完成までの15年間小浜や舞鶴に金を落とすのが目的なら絶対反対です。 将来生産年齢人口が大幅に減少することを考えると、新幹線利用者はビジネスより観光に比率が推移することが予想されます。時間的な制約が緩和され利用時間帯が分散し現在よりは混みにくくなると考えられます。リニア中央新幹線の品川-名古屋間が開通することもあり、2030年頃の東海道新幹線のダイヤは現在よりも余裕が出ると思います。北陸新幹線-米原からの東海道新幹線への接続は現在の状態よりも容易になるでしょう。米原ルートで十分だということになります。更に2040年過ぎにはリニア中央新幹線が新大阪まで開通します。その時には東海道新幹線は「のぞみ」は激減し「こだま」が激増になると予想されます。その頃には北陸新幹線から東海道新幹線の直通運転も可能になっているかもしれません。 米原ルートにすると、米原から東海道新幹線に乗り換えて新大阪に行ってもJR東海の利益になるのでJR西日本の利益にはならない、だからJR西日本は独り占めになる小浜ルートや舞鶴ルートにしたいのです。小浜ルートや舞鶴ルートになると並行在来線として小浜線が自治体に押し付けられます。ちゃんと自治体の不利益を考えているのでしょうか? 小浜ルートや舞鶴ルートにするとしても、京都-新大阪間は多くの路線と重複するし、多くのコストが掛かるので北陸新幹線は京都止まりにするという案もあるらしいです。大阪に向かうのにも乗り換えが必要ならなんか変。だったら米原ルートのほうが良いんじゃないの。名古屋、静岡、東京方面に向かうのに断然有利です。 そもそも小浜ルートや舞鶴ルートが生まれた元凶は、若狭湾に原発を造るなら新幹線を通してくれと言った福井県に政府が屈したことです。もう高度成長時代の日本ではないのです。貧しい福井県の中でも寂れた嶺南に新幹線を通すなどという負担はこんな時代なのでもう止めていただきたい。小浜ルートや舞鶴ルートは山陰新幹線の足掛かりとか言う夢物語は諦めていただきたい。 これからの人口減少し不確実な時代に向けて、出来るだけ少ない費用で、できるだけ早く完成して資金回収することが大切だと思います。工事費用が高くなったり、長くなったほうが地元に金を落とせるというような刹那的な考えは絶対に持ってほしくありません。 特に福井県民に言いたい! 敦賀から先、米原に抜ければ後6~7kmです。既定の敦賀までの建設費の誤差内に収まるかもしれない建設費で済みます。小浜ルートや舞鶴ルートだとトンネルが多いことから敦賀までの建設費以上掛かるかもしれません。福井県にそんな余裕があるのですか? 前述したように米原ルートが名古屋への最速ということになります。それは静岡、横浜、東京へも最速ということです。もちろん京都、大阪へだってこれまでよりは格段に速くなります。東京に速く行ける方が嬉しくないですか? 小浜駅の2000年頃の利用者数は1日当たり約1500人です。現在は約1000人です。2035年頃の利用者数は一体何人に減っているでしょうか?山陽新幹線の新尾道駅、東広島駅、新岩国駅、厚狭駅等を見たことがありますか?小浜駅はそれら以下のものになると予想されます。 小浜線が第三セクター化されたら運賃はどれぐらい上がるのでしょうか?小浜周辺の人口は高々5,6万人です。そんな小浜を通す為に敦賀までと同じくらいの何千億の建設費を更に県が負担することは得策でしょうか?舞鶴若狭自動車道の4車線化のほうがよほど重要なんじゃないですか?北陸からの直通が欲しい京都に踊らされていませんか?京都には東海道新幹線があるから京都止まりでも支障が無いんですよ。以上、福井県民に言いたい。 JR西日本に利益を独り占めさせるために小浜ルートを選ぶ必要はありません。リニア中央新幹線が大阪に来るのに、京都や大阪にまた別に新しい線路を造るなんてもったいないです。 今流行りのレガシーとして小浜ルートは米原ルートより良いものになるでしょうか? 3倍もの建設費は回り回って国民に返ってきます。それだけの価値があるでしょうか? 結局、建設費を地元みんなで山分けしたい、その為には金を長く沢山使ってもらいたい。出来上がってからのことは、後で考えるハコモノになっていませんか? 北陸新幹線は京都、大阪に行くためだけでなく、名古屋、静岡、横浜、東京に速く行く目的でも使いたいのです(やっぱ日本は関東中心です)。安価で早い時期に完成し(これが重要)、両立するのは米原ルートです。私は米原ルートを推します。もう無理かもしれませんが、きっと後で後悔します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年12月06日 01時11分21秒
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