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テーマ:プラハ(チェコ)歳時記(247)
カテゴリ:「走り」ネタ
今年も、旧市街広場が、スタート・ゴールです。
気温は22℃くらい、くもり時々晴れ。 昨年は、小雨まじりの肌寒い気候でした。 今年は、気分良く走れそうです。 午前9時、スタートの号砲が鳴りました。 パリ通りを、集団ペースで、ゆっくり走り出します。 まずは、旧市街をグルリっと一周します。 国民劇場の角を左折して、ナ・プシーコピエ通りを進むと、「プラハの春音楽祭」開催中の市民会館が見えて来ます。 ヴルタヴァ川まで出ると、後は、川に沿って街を南下して行きます。 ここくらいまで来ると、ランナーたちもバラけて、自分のペースで走れます。 「落ち着いて、じっくり走ろう!」 10km地点、47分51秒。 3月に出走した、ローママラソンは、オーバーペースで、後半失速しました。 その苦い経験を踏まえて、「1km5分少し切るペースをキープ」と、自分に言い聞かせます。 ハーフ地点、1時間41分53秒。 ここまで南下すると、ヴルタヴァ川は、大自然の中を流れる静かな川です。 スメタナの交響詩「我が祖国」第2楽章出だしのハープの音が聞こえて来そうです。 30km地点、2時間26分55秒。 気温が少し高めになったので、水分補給は、ちゃんとやって来ました。 このあたりのエイドでは、バナナ、オレンジを取って、エネルギー補給します。 元気を振り絞って、プラハの街へ、折り返して行きます。 毎年、最もキツく感じるのが、プラハ城下の、ウーイエズド通りから、聖ミクラーシュ教会を右に折れて、カレル橋に入る箇所です。 36km走って疲れた足に、石畳が容赦なく襲い掛かります。 そして、カレル橋の上り坂。 普段あまり感じないですけど、これがかなり険しい。 上り切ったところで、ヤン・ネポムツキー像の幸運のレリーフにタッチします。 まだ、精神的余裕はあるみたいです。 38km地点で、最後のエイドがあります。 チェコフィルの本拠地ルドルフィヌムの横です。 ここで、スポーツドリンクを、思いっきり鼻から飲んじゃいました。 このショックから、ガクッとペースダウン。 残り3kmは、朝走ったのと逆方向に、旧市街をグルリっと回ります。 沿道の応援に後押しされながら、必死の思いで、ゴールを目指します。 国民劇場の角を右折して、ヴルタヴァ川越しに、プラハ城を見上げます。 プラハ城は、父のように、暖かく迎えてくれます。 5年間のプラハ生活の思い出が去来します。 もうラストスパートをする体力は残っていません。 が、気分は、ウィニングランです。 市民マラソンの素晴らしいところは、「走った人すべてが勝者」なのです。 パリ通りに入って、ゴールの旧市街広場へ。 タイムは、3時間32分41秒です。 おかげさまで、自己ベスト! 昨年よりも、約4分短縮できました。 納得の走りができました。 チェコスロバキアの偉大なランナー、ザトペックは言いました。 「ただランニングを経験したければ1マイル走れ! もし人生を経験したければマラソンを走れ!」 僕は、こう付け加えます。 「プラハを知りたければ、プラハ国際マラソンを走ろう!」 プラハ国際マラソンのHP(英語/チェコ語/その他) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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