|
カテゴリ:おすすめの本・面白い本
頑張ってSFを読もうの会第3回です。
めちゃ有名な「砂漠の惑星」を読破しました。自分が想像していたのと違って面白かったです。 あらすじ 30年ほど前に探検に行って戻ってきていない宇宙船の捜索で砂漠の惑星(太陽系ではない、確か琴座系)にやってきた主人公一行は、奇妙な都市のようなものを発見する。陸上生物のいない惑星なのに、なぜ都市があるのか。何十万年も前に、他の星が死んだときに宇宙人が移り住んでいた時期があったのかと不審に思いながらも、海の近くに探していた古い宇宙船の残骸を発見する。宇宙船の中には探検隊の死体があり、部屋がとても散らかっていた。航海日誌の最後の数ページにはアルファベットのbとdを練習した跡があり、部屋の隅には汚物が山のように積み上げられていた。風呂場の石鹸には歯型がついており、缶詰にかじりついたまま死んでいる者もいた。なぜ、探検隊のメンバーは字が書けなくなり、トイレに行けなくなり、缶詰を開けられなくなってしまったのか?なぜ備蓄の水が飲めなかったのか?もしや、宇宙人からの攻撃にあったのではないか?恐ろしくなってきた主人公一行は、監視カメラの映像を発見する。 それは、逃げ惑う探検隊のメンバーに、無数の黒いハエのようなものがまとわりついていく映像だった。 ハエではなく、映像の乱れではないか?と疑問を持つ者もいたが、天井には黒い虫は1匹も止まっていないことから、映像の乱れではなく、実在する虫であるという線が濃厚になってきた。 しかし、そこで生物学者などから反論が出る。この惑星の陸地に生物はいない。虫がいるのなら、その虫を食べる動物や、虫が栄養にしている植物等が必要となる。砂漠に虫だけが生息することはありえないのだ、という。主人公一行は、各班に分かれて砂漠の惑星の調査に乗り出す。いろいろと歩いてまわった結果、都市と思った地域は、巨大な金属の残骸であった。ピラミッドのような形状が人の住処のように見えていただけであった。また別の班は、地面を掘り、何十万年前にこの星に降り立って生活していたかもしれない宇宙人の痕跡を探していた。そんな中、砂嵐が発生し、上を見上げるとそこには映像に映っていたハエのような黒いものが大量に渦をまいていた。メンバーの一人がハエにつつまれ、記憶喪失になってしまった。3才児程度の知能に逆戻りしてしまったのである。ハエだと思ってみていたものは、捕まえてみると金属の粒に3本の足が生えたマイクロロボットであった。大量の磁力を発生させ、人間の脳の電子データである記憶を、すっぽり消してしまうロボットだったのである。このままでは、全員が幼児化して遭難してしまう。それがわかったときには、メンバーの1班が行方不明になってしまっていた……。主人公は責任を持って隊員を探すべきだろうか……。 という怖い話です。宇宙人と戦う話かと思いきや!小型ロボットと戦う話です!!記憶奪われて幼児化とか怖い。逆コナン君じゃん!!最後までしっかり怖かったので、2日で読めました。ゴールデンウィークにぴったりでしたね。最近のゾンビ物ホラーに飽きている人は是非!この星の海の生物はロボを怖がって絶対陸に上がってこないんですよね。海の生物すら記憶奪われるのは怖いんだ……。と読み終わってしみじみ思いました。脳の電気信号さえあればどこまででも追ってくるみたいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年05月10日 23時50分08秒
コメント(0) | コメントを書く
[おすすめの本・面白い本] カテゴリの最新記事
|