中高年の記憶力
心理学的には「歳をとると記憶力が低下する」と一般に信じられて事実は間違いだとのこと。また、「中高年になって勉強すれば、寿命が伸びる」という研究成果もあるという。「歳をとって記憶力が低下する」と思うのは、集中力、注意力がなくなるからで、常に興味を抱いていることが、老化を防ぐ秘訣でもあるらしい。イギリスのマグワイアという認知神経学者は、ロンドン市内を走るタクシー運転手16人について、構造的 MRI(画像診断法)を用いて調査し、彼らの脳の海馬の体積が一般人と比べて大きいこと、また同じタクシー運転手でもベテランほど海馬が大きくなっていることを示した。それまで、歳をとると神経細胞は減る一方だと考えられていたのが、30年間で 20%も増えていることが明らかになった。また、「中高年になって勉強すれば、寿命が伸びる」という調査データもある。オランダ・アムステルダムの55歳から85歳の地域住民 2,380人を対象に、4年後の死亡率を調査したデータがある。「情報処理速度」のテストにおいて、このスピードが上から 1,200人の4年後の死亡率はわずか5.8%に対し、下から 1,180人の人の死亡率は 16.4%とのこと。人の名前がすぐにでてこないのは、神経細胞が減少していくからであるという認識はどうやら間違いのようである。健康によいとあらば、必死にニューロンとニューロンをつないで、シナプス作りに励みまひょ!!