今年もお世話になりました。来年も行事盛りだくさんで、年明け早々忙しくなりそうですが、年末・年始に今後張り切るための鋭気を養いたいと思います。みなさんもよい年をお迎えください。

　１２月２７日厚労省の労働政策審議会は、「一定の要件」を満たすホワイトカラー労働者を、労働時間の規制から外し、残業代を取り上げてしまう「ホワイトカラーエグゼンプション」制度の導入を答申しました。労働者側委員や一部使用者側委員が反対する中で、採決して決めたものです。どんでもない答申です。

　他方、経済財政諮問会議では、「公務員制度についても、前回の諮問会議で検討した労働市場改革（労働ビッグバン）と整合的な改革が必要である。オープンな公務員制度を確立し、官民の優秀な人材が幅広く参加する新たな政府を、国、地方ともにつくっていく必要がある。」として、公務でも現在議論されている労働ビックバンを導入すべきとの議論がなされています。民間の話だと思っていたら、気がついたら公務にも適用するという話にも発展しかねません。

　裁判所でも、事務局部門では補佐、係長以上、公判部では書記官、調査官、速記官が当然視野に入ってきます。書記官、調査官、速記官も独立官職であることすなわち「仕事のやり方などを使用者に指示されない」ことを理由に導入が想定されます。

　０７春闘では、不払い残業合法化法案（ホワイトカラーエグゼンプション）が次期通常国会に提出されることが予想されます。なにがなんでも阻止をしないとわれわれの明るい未来はないかもしれません。未加入者も含めて、団結の輪を広げ、多くの仲間の力で押し返しましょう。詳細な分析については、年明けに明らかにします。　

　では、よいお年を!