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カテゴリ:本
「王様は裸だと言った子供はその後どうなったか
」という本の冒頭、 著者は本を書くきっかけについて 「太宰治のお伽草紙に影響された」ような事を書いていました。 元々太宰好きな僕は この話を高校生時代に読んだ事がありましたが また改めて読み直してみたくなりました。 早速「青空文庫」でダウンロードし、アドエスで読書。 ところで、太宰のこの小説、どんな話かと言うと… 戦時中、防空壕の中でも子どもにお伽話を読み聞かせる主人公。 しかし、読みながら色々と想像が膨らみ、 太宰流のお伽話が生まれるのです。 「浦島さん」「瘤取り」「カチカチ山」など。 大人になって改めて読むと、また違った感想を持つものです。 また、この小説は、一般に暗い作家だと思われがちな太宰(実際はそんな事ないのですが)の中でも ずば抜けて愉快な作品だと思います。 カチカチ山に至っては、テーマは「若い女は怖い」という内容。 「瘤取り」は「酒飲みに悪い人はいない」みたいな話し。 「浦島さん」での、龍宮へ連れて行ってやるという亀と、行きたくないと駄々をこねる浦島の口喧嘩も愉快です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.16 19:37:12
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