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カテゴリ:エネルギー
こんばんは。
本日は太陽電池付の住宅に越して1ヶ月が経過しましたので、状況報告を。 4月の発電状況 ピーク発電電力:3.9kW 発電積算電力量:501kWh 消費積算電力量:547kWh 自給率:91% この数値だけで見ると547-501=46kWhしか消費していないやうにも見えますが、さにあらず。 一日あたりの消費電力量で見ると、次のやうな状況となります。 これは4/30の我が家の電力需給状況。 0より下側が消費電力で、上側が発電電力。(境界がわかり易いやうに黒線を入れています。) 消費電力のうち、自家発電で間に合った部分が赤で、買電が橙色。 発電電力のうち、自家消費に費やした電力が緑(=赤と同じ))で、余剰電力、すなわち送電した電力が黄色。 グラフを見ての通り、昼間の余剰電力は高く東京電力に売り、一方で夜は安い夜間電力を買ってエコキュートを運転しています。 朝夕のピークは食事の準備。昼間殆ど電力消費がないのは平日で子供たちがいないため。夕方から夜9時頃にかけての消費は家族が全員揃ったことによるTVや照明の使用に起因するものと思われます。 写真には「自給率110%」と記されていますが、これは24時間の発電電力量と消費電力量の比を単純に計算したものであり、実際には「電力自給自足」とはなっていないのが、この写真から明らかです。(もし、エコキュートの運転に夜間電力を使用せずに昼間の自家発電電力を使った場合、夜間電力と売電の差額を収入とすることが出来ないため、恐らく何時まで経っても太陽光発電設備の設置費用を回収することはできないでしょう。) また、4/30は一日中天気が良かったため発電電力は綺麗なカーブを描いていますが、このやうな天候はそうそうありません。少し日が翳っただけで発電電力は大幅に落ちるためグラフはギザギザとなりますし、さらに雨の日は殆ど発電できません。(例えば4/25の発電電力量は1kWh以下、消費電力量は21kWhで、自給率は4%でした。) 太陽光発電をベースとして完全な「電力自給自足」を目指すためには、発電した電力を溜めておく高性能電池、あるいはバックアップとしての他の発電設備が不可欠となります。 しかし、電池の設置費用は太陽光発電システムと同程度以上と言われており、個人住宅に設置するのはまだ現実的な選択肢とは思えません。 また、登場したばかりの家庭用燃料電池システム「エネファーム」を太陽光発電のバックアップとし、これらによる「ダブル発電」で家庭内電力自給自足を図る手段もありますが、こちらも価格は太陽光発電設備と同程度。合わせて500万円~600万円程度かかる訳ですから、まだ誰もが買える代物ではないでしょう。 太陽電池を実際に自宅に設置して感じたこと。 ●思っていた以上にパワーがある。 ●思っていた以上に不安定で使えない。 ●高い。将来の関連機器交換を考慮すると、元をとるのは難しい。 ●こんなもの家に付けるのは自己満足以外の何者でもない。 ●電力安定供給のために火力・水力・原子力はいずれも必要。(←結論ありき(笑)) 価格面の問題については、今年度から設置時の補助金制度が復活しており、さらに早ければ夏にも「売電価格2倍」が導入されるため、ほぼ解決される見通し。 ただし、これは経済的に余裕のある人の自己満足を他の人に押し付ける制度なので、個人的にはあまり賛成できないのでありますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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