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2012.05.01
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カテゴリ:レビュー 感想
いきものがかりメジャーデビュー6年目のアルバム「NEWTRAL」は、私の大のお気に入りです。
なぜなら、「インディーズな気持ち」に磨きがかかっているからです。
多くのバンドは、プロになってミリオンセラーまでして6年も経てば、多少は器用な音楽になりますが、彼らは今もって素人っぽさ爆発です。


メンバーの山下穂尊君、水野良樹君が弾くアコースティック・ギターは、大学の軽音学部の学生レベルでコード演奏を並べているだけだし、吉岡聖恵君の歌は、歌というより叫んでいる感じが否めません。ときおり声も裏返り、かすれています。ビブラートも殆ど無いから中学生の合唱祭を連想させます。いまだに「インディーズな気持ち」つまり素人丸出しがヒシヒシと伝わります。

”拙い音楽技術”で、何故にあんなに魅力的なのでしょうか。
それは彼らの人間性が、想いやりで溢れているからです。
歌詞を読んでも想いやりは理解出来ます。「君が・・・」とか「僕らは・・・」など、他人を想う言葉が彼らの曲にはよく見かけられます。世間には、自分の事ばかりの歌が少なくありません。♪ああ 私の恋は 南の風に乗って走るわ♪って、勝手にしてくださいだし、♪恋の奴隷に なりました♪って、何言ってるのって思いませんか。私がハッピーだとか私が辛いのだという歌が少なくないのです。私が・・・私が・・・と自己愛だけの人が近くに居たらどうでしょうか。あなたを想いやる気持ちの無い人と友だちになりたいでしょうか。きっと、そうは思わないでしょう。それと同じで歌詞に他人を想う言葉が溢れていると、優しさだけでなくカリスマ性も感じます。

ミュージシャンとして本当に大切なものは、想いやりに溢れた心だと彼らから改めて教わりました。小手先の技術ではないのです。
想いやりが大切なのは、ミュージシャンだけではないかもしれませんね。

ところで、調べていたら、ボーカルの吉岡君は、音大のミュージカルコースを卒業していました。つまり正統な声楽が出来るということです。それなのに叫ぶような歌い方をしたりビブラートを殆ど使わなかったりしているのは、あえての作戦だったわけです。ギター演奏の拙さもワザとかもしれません。
器用に成し遂げるよりも、つまずきながら汗をかきながらの方が、一生懸命の想いやりが伝わります。
自分が格好良いというだけで、自分が美人というだけで、ほんとうに他人を幸せに出来るでしょうか。むしろ想いやりって、がむしゃらで格好悪いものではないでしょうか。

今でも「インディーズな気持ち」を忘れない いきものがかりは素晴らしいです。

大切なあなたが 更に 想いやりに溢れた心を育みますように。

横尾けいすけ Yokoo Keisuke
mail to keisuke450@gmail.com





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最終更新日  2015.03.19 21:22:00
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